パン屋まで散歩もなかなか良いものだ 師走の晴天 程良い距離を
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霧の朝 落ち葉も濡れる 山道の 上より「聲」が 降り来る不思議
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大口を開ける事など久しくて確かめて見る歯医者行く日に
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バファリンが風邪を微熱にするようにこの熱を消す薬がほしい
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ちま猫がお外眺める横顔が 朝のやわらかな光に映えて
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朝のニュースを見なくなった うたのおにいさんについて詳しくなった
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類似品百均お菓子買ったけどあまりに不味いむしろ割高
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連絡網あった時代は楽だった子ども同士の遊ぶ約束
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怖がりで4の数字を避けて生きてきた そんなこだわりとっくに忘れた
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無関心親の決めつけ引き金の岡目八目「まさかうちの子」
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ブレーカー落ちて始まる早朝の師走一日電灯探す
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カーテンのむこうにいまだシリウスはつめたくあたたかく輝いて
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パンドーロ ちょっと何コレ美味しいな! パン屋のお味見 まんまとハマる>クリスマス菓子
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さむくなれつめたくなれと願う冬 涙も凍れば宝石になる
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降り積もる雪の下より響きくる電動工具の音のジャムセッション
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六点の 勲章下げて 繁殖に ダービー取れずは 惜しまれたるや
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師の走り 其に相応しき 大寒波 酷暑の日々が もはや遠き日
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こうえんに葉っぱならべてあそぶこのあとを見守るいちょうの高木
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ふくよかに朝霧を吐き出してゆくルビンの壺のような河口に
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チャリティーをお金儲けと間違えて チャリンチャリンと聞きし人かな
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引きこもる なのに心は 汚れてく 雪が吸いこむ さんざめく夢
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「なるほど」と言ってみてから考える いったい何に納得したのか
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コンビニ、歩道、交番も 輝いてしまう 夜ってすべてあかるい
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月みたいな心と青い体だけここにいる 朝は来ない冬
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わからない 言葉にイラり 湧く黒い 嫉妬にも似た 敵意の言葉
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ふくらはぎの筋肉そんなにキライじゃない ダンスをしてた名残懐かし
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いちじはん ふとんはいでる バァバァは おこればかなしい めをしてにらむ
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ホルモンに詳しい彼の友人の多さが嫌いそっと箸を置く
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まよなかに ひるまのくにを おもってる ひきがねひくな ぼたんをおすな
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今更に昔のアンプを入れて鳴らしゃジジガガじじいだものな
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