Utakata
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ハイオク子
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半分は浅利七海さんのため、もう半分は自分のために短歌を詠んでいます。
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「ちょっと海さわってくる」ときみは言い半年前の夏へかけだす
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なによりも大きいんだね、海のことおしえるときのあなたの腕は
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ほのおはくさにつよかったこと思い出す元は手紙も植物なんだ
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サ終するゲームのキャラと見つめあう夜でも星が光る 悔しい
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幾億のプリンカップを抱きながらなにも言わない海がかなしい
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いつだってわたしは海を青色で塗りつぶさないひとが好きだよ
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みなそこで好きと言いたいさけびたいすべてがあわになる水底で
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ふつうとはなんなのだろう雑貨屋できみが手に取る青いものさし
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ひとり寝の夜もわたしをあたためるあなたが映りつづけるスマホ
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カルピスの氷が鳴ればそれだけで心通じる夜のファミレス
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白波に足をさしだすどうしてもわたしは夢に嘘をつけない
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いま君も足をひたしているかもと思えばこんなにきれいな海だ
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透明なきみの涙もあつめたら青いだろうか 遠い潮騒
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追っている夢が近くにあるようでほんとは周回遅れのわたし
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とくべつな水なのだろうきみの目を濡らすなみだのその一滴は
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君去りし初夏のわたしの心には穴と呼べないほどの空白
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ステージの上の君しか知らなくてそれでも君のすべてが好きだ
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CDときみの5秒を買っている 両手にハンドクリームを塗る
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そう僕らぶつかりあって光りだす空に散らばる五色の宝石
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ミュージックビデオのきみとハモってるときだけ吸えているんだ酸素
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街から町へバスからバスを乗り継げば濃くなってゆく青空の青
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乗り合わせただけの僕らだメリーゴーランドのように季節はめぐる
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一瞬の光をぼくに焼きつけるきみはアイドルそして流星
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だきよせた瞬間潮のかおりしてきみの髪からはじまるよ、夏
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なりたいな、あなたが走り出すときに追い風として背を押せるひと
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ステージにたったひとりのきみがいま吹かせる風で変わるよ、世界
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配信のカウントダウン刻々と世界が君を知るまで5秒
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きみが好きなものまで好きになってからはじめてきづくきみが好きだと
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おそらくは親が死んだ日でもきみは魚をきれいに食べるから好き
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帰省するきみの両手にいつのまに人魚のうろこみたいなネイル
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