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五月雨が想いの切れ端そっと撫で 乾いた涙の跡を消し去る
14
きれいだとひらがなで言う人がいる・あなた以外は言わなくていい
7
通勤の 電車降りれば
燕
(
つばめ
)
の巣 今年も無事に 巣立ち祈りて
20
母親が俺の棲み家を聞いてくる 家を出た意味わかっちゃいない
4
一服の茶を喫すれば荒波の 如き心地も凪になりけり
11
小腹にはサラダチキンを詰め込んで永遠めいた青春を往く
13
あなたから遠ざかるたび強くなる背中合わせのままの約束
10
学び舎の図書室向かひ読み聞かせボランティアなる黒一点の
10
「女」とか「男」とかさ関係ない 私は「あなた」に恋をしたのよ
7
こんなとこ 君はいないとわかってる でも目が追うの 君の面影
9
いつまでも貴方と一緒にいられたら。 いえ、いられたのなら 良かったでしょう。
5
胆嚢のダイヤの原石動きだし カタリコトリと痛み始むる
8
触れないと 薄れてしまう 輪郭と 残り続ける 香りが憎い
7
ほうれん草炒めたいけど頭重い「おかあちゃんー」と ねこは駆け来る
12
ラインギフト 送るたびに要る説明よ ホーム画面にもどれぬ母よ
10
緩やかな日差しと風が心地よく 睡魔に抗うガム抜きカフェオレ
6
人間に見つからなければ ただそこに 咲いているだけのケシの花たち
7
「明日何食べる?」と聞いてよ そうしたら 少しは生きる意味になるから
7
午後診に緊急出動 あゝ夫よ許せ今夜はレトルトカレー
16
はずむから次の四月もチューリップ私のことを見つけてくれよ
7
風冴ゆる氷室の山の卯の花を夏にも消えぬ雪かとぞ見る
9
ブランチとおやつ夕食深夜食 どれか一食抜けば痩せるか
6
大切にしていたものが少しずつ風化していく。別にいいけど。
6
更新の 速度驚き ページ追う 世に
歌人
(
うたびと
)
と 歌満ち溢れ
19
高校生の集団を見ると許せない 陰キャの心が卒業してない
5
街中に波形の点字ブロック 鼻歌を歌いながら歩く
3
早起きを決めた次の日くもり空 くうきがやる気を押しつぶしてくる
9
期待すれば心あかるくなり期待すてれば心かるくなりけり
9
家族には言えぬ病を歌にする欲しい思いは「お大事に」
12
ねこの目は その口ほどにものを言う 上目遣いはわくわく気分
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