歓談の順番待ちに追われけり 我知る君はほんの一部
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月が綺麗の返信をくれ とか言うから 2時間ひと文字もうてず
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交差する直線は二度交わらぬ 平行よりも時に酸っぱく
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ぬるま湯のなかでいつかの羊水の記憶をたどりあの日に帰る
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苦しみを声に出したらぬいぐるみ投げ飛ばしたよ ごめんね
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いがいがをとろうと舐めたはちみつに願いをこめるちちんぷいぷい
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引っ越家出してふた月ぶりの実家では食べたことない献立が出る
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この恋に執着してるわけじゃない ケジメをつけて終わりたいだけ
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そばにいて そんな言葉が出かかって 飲み下してく さみしいの雨
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呟く「何者かになりたい」ビジョンだけは立派 口だけ 欲だけ
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とけていく 悲しみすべて あたたかな 布団の中で 明日を夢みる
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星すらも 見えぬ夜空を 眺めては 早くも明日の 朝日が恋し
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夜の空 我が身に染みて 吹く風に 微かに混じる 石鹸の匂い
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自らが詠んだ短歌を見直して新解釈を見出したとき
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たくさんの気配がつつむ天幕のむこうの夜は満たされている
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夏が来る だがその前に梅雨が来る 汗ばむ肌に雨が伝える
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横断歩道のしろいとこだけふんでゆく 人生のうちのわずかな音楽
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ハ長調のようなひだまり 空高くすずめは鳴いて猫は寝ている
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おわらない夢をおわらせる 誰にも喜ばれないことをしている
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カルピスを炭酸で割って飲んでみて カルピスソーダと違う不条理
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左目の奥にずっと奥の方に確かな星が沈んでいるね
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海の絵を飾った部屋に泣いたような眼をした人ばかり集まる
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あらかじめ言っておくけど君と違いそんな高くを飛べはしないよ
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葉も枝も切られてしまって丸坊主 桜の樹々は寒そうに立つ
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路地裏の隙間を埋めるビル群に 「これが都会」と思う午後五時
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花のような夢を見ていた ただきみと座ってお茶を飲んでるだけの
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コロナ禍の心情歌で表現をしたいけど今コロナしんどい
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思い出も愛も記憶もいのちさえ うばってしまえる五文字の呪文
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太陽をさえぎるおおきな雷はいつかの止まぬ歓声のよう
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運命は雷のよう ままならぬいのちの避雷針になりたい
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