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顔知らぬ 友の詠みたる情景が まぶたに浮かび ひとりほころぶ
21
恒星でなくとも夜を埋める星 街を見下ろす黒になれたら
11
なぜ梅を全部漬けたと怒られて 半分シロップ?そんなの知らんわ!
7
真っ青な空に夏雲小さな手わたあめみたいいつかの娘
10
濃く入れた紅茶を氷たくさんのグラスに注ぐ瞬間が好き
7
吊り橋が苦手なあなた置いてきて夏空の下海を眺める
9
「アンブレラ」ちょっと何かの呪文みたい 雨傘もうじき出番がたくさん
19
上品に待つのが恋の極意なら 私はダメそう 「会いたいよ」
9
冷蔵庫の奥で見つけたパッションティー メロンゼリーのお供トロピカル
7
ぼくはねこの病気人笑えない し喋れない けど文字は打てます
4
汗をかく綾鷹の溝なぞる指涼しい仕草惹かれた私
8
僕らが主人公じゃなかった事 美化して小説にしないでね
5
公約はいつも立派で聞き飽きて小池のまわりに蓮や石やら
10
憧れのティーフロートとナポリタンあの店に行くこの夏の夢
9
いいこともやなことみな巻き込んだ物語の中にいる私
23
誕生日オタマトーンをあげるよと 調べてみたら愉快な楽器
15
散髪屋 爺さん子ども集めては呑気で明るいウソをついてた
9
ぽつりぽつり
憂
(
うれ
)
いの晴れぬ雨の日に 君を
偲
(
しの
)
べば雫は落つる
8
痛みなど慣れるか耐えるかすれば良い ずっとそうして生きてきたから
10
我が息子 初めて逢えた あの時を 祝いのたびに ふと思い出す
8
初夏の夜(よ)に 儚いひかり 誘(いざな)われ 静寂の中で 時止まりけり
6
ママに言う「がんばってるね」「やさしいね」ほんとは我が一番欲しい
7
言の葉に 想いをのせて 文を出す 届くことない あの場所へ
9
軒先に「氷」の文字が揺れている陽炎揺れる夏の到来
9
子育てに正解なしと言うけれどひとつひとつが迷いの連鎖
12
発熱の子どものそばにおりたいと願いながらもママは出勤
8
君が云う 我になりたい その言葉 そっくりそのまま お返ししたい
6
ごみなのか思い出なのか分からずに 増えてくばかりの 給料明細
5
上目遣い わざとじゃないのよ 老眼なの 認めたくない けど認めなきゃね
5
恋の歌を冷めた目で読むわれなれどほんとの恋を知らずきたやも
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