Utakata
登録
Login
新しい歌
人気の歌
サイトのご案内
« 最初
‹ 前
…
3353
3354
3355
3356
3357
3358
3359
3360
3361
…
次 ›
最後 »
灯台より世界を見わたすつもりにて鴎とび立ちただ旋回す
3
やはらかき花びらに眠る記憶にはおやゆび姫の吐息のほのか
2
ポケツトに億光年を秘め持てる小石を鳴らしをのこ走れる
4
二度寝して余裕を感じて三度寝を敢行したらもう九時前に
1
二文字朝靄二句だけはきだして
漣
(
さざなみ
)
に言えども
槌
(
つち
)
刺すも
0
オキーフの画は神々しくも懐かしく胎児の記憶ふと呼び覚ます
2
浅い眠り 独り占めしたくてダブルベッドなんか買ったんじゃない
0
「
哀
(
かな
)
しみに心のうぶ毛で応えよ」と中井久夫は言ってたらしい
5
哀
(
かな
)
しみにいつもうぶ毛で応えてる いつの時でもそれしかなくて
3
三日後にサルバトーレの姿なく 君が勝手に助かるんだよ
3
走るのをやめ 歩くのをやめ 私に増えたのは 虫刺さればかり
2
ぬるい風につつまれて 疲れと明日のテストをおもう電車内
0
夜会から一人帰るは酔い醒まし薄明かりさす白夜の街で
1
煩わしい日に現れたインベーダー 夏バテよりもひどい病気ね
1
夏場にさ冷たい部屋から暑い部屋行った時にさ夏を感じる
0
あたたかい砂の上を歩くのは 私とあなたとあなたの友人
0
空と海とかさなりとくる閾値にて水平線はしづかにとまる
3
ろくでなしさんしでなくてごでもなしはちきゅうじゆうのいちにつけ
1
海かぜに吹かるる丘をそぞろゆき夏の細胞そらにわたしぬ
1
光背の白一色につつまれて眠りてみたきオキイフの画よ
1
傍観者 口は内に しまったまま おおきな眼で 伝える努力を
1
夏の夜 暑くて早退 白んでく 朝の仕事増えていくの嫌じゃ
1
女湯のサウナは今日も健やかな憎悪によって保たれる平和
1
体温
(
たいおん
)
に似た
水滴
(
なみだ
)
をどうか笑って 幾許も打てぬ
態音
(
たいおん
)
と
0
汗みずく真紅の日傘なげすてて横スクロールゲームピコピコ
1
悪臭がただよってくる「文芸」の棚で立ち読みする自分から
1
結局は君が嫌いだってこと 憐れ憎しみ、戸を叩く音
1
「死ねばいいのに」と言葉を飲み込んで
他人
(
ひと
)
には告げず膿が溜まって
1
シナプスにことばの事故を繰り返し 言語野を
灼
(
や
)
く熾火がともる
5
影にさへ光もとむや水芭蕉野辺の不軽の光背白し
1
« 最初
‹ 前
…
3353
3354
3355
3356
3357
3358
3359
3360
3361
…
次 ›
最後 »