Utakata
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蝶運ぶ偏西風が柔らかき毛布となりて渡る大陸
1
僕にはね1+1の足し算のようにマックでさ解ると思ってた
2
大江戸線 煩すぎるよ 走行音 お気に入りの曲 掻き消さないで
1
やめる理由ないのが理由で続けてるSNSは現を食んで
1
丸くなる地球全体平均でプラス
3
キロ心も丸く
1
名を知らぬ花もわたしの名を知らずやさしい風の吹く街をゆく
6
笑われてないこと確認して走る好きなフォームで 好きなフォームで
0
チラシで見たカレーが食べたくて行ったのに
0
後悔も 落胆するのも 飽きちゃった 地球にまだない 感情探し
2
月が消え 星が瞬く てっぺん前 異星人達も 見てるのかな
2
お互いの好みを貸し借りするうちに混ざって増えてく共通の「好き」
2
あいまいな、あいまいな微熱のおわり さむいとさみしい似ているように
1
誰よりも弱い部分を見せられないそれが私の弱さなんです
1
こうやって五十の三十一乗のひとつを無駄に消費していく
1
セックスをしないと出られない部屋で君と餓死することが夢です
16
人生の酸いも甘いも味わった歳になる頃に短歌は書けない
2
たばこの火 様々な場面 蘇る やっぱり
貴殿
(
あなた
)
に 染まりたかったな
0
高円寺 誰と歩くの 高架下 続くよお酒と
宴
(
うたげ
)
どこまでも
0
もう暮れていいよ夏日の夕方は君を待つには少し長くて
2
ドレッシングのように振ろうよ 正義とか意見の相違は混ぜてしまおう
2
カンカンカン幼き頃は踏切りの音聞けば即電車見に行く
6
仮初
(
かりそめ
)
の 大好きだよと 愛してる 本音じゃないのに 信じたくなる謎
5
面影を秘めればさらにうるはしき君は誰にぞ情けをかける
4
また酔ひて星と街灯混ぜこぜで笑ひ交はむ二人きりにて
2
クタクタの心を月がぼんやりと照らしているから家に帰れる
4
Excelを京の都に見立ていうここはおそらく零条大路
11
天国の番号札は順番が前後するのでご注意ください
3
空っぽな自分にも何かあるはずと掘り下げてもはや底が見えてる
1
思い出が遠く遠くになりすぎて君との歌は
終
(
つい
)
ぞ詠めない
3
きみのこと歌にするたびかろやかに剥がれる未練と呼ぶ薄皮
1
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