止まらざる 母猫眠り 溢る涙 ルームメイトの 在りし想いて
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箱の中 眠る母猫 顔見れば 我が家来たりし 頃の顔になり
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ベランダの 鉢に桔梗を植えたんだ 君との思い出香る気がして
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電線と星が綴った五線譜に 静かな旋律メロディ つと指で撫で
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樹氷をジュとヒョウにわけるA面よりもB面活発
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納豆は小粒かどうか買う前にちゃんと確認しなきゃだめだよ
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歳末に 母猫ついに 眠り往く 我は願いたる 幸せな生かと
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もし君の頭上に雫が降るときは傘を渡せる一人になるよ
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亡き母のおせちの用意今もなお まず黒豆の選り分けをする
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ガザを擁護せるはあれどアメリカとイスラエルを批難せるはあらざり
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コピーライティング。AIよりも木下龍也が勝りたればかしづき
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休憩の方が多い気、せんでもない それでもちょっとは窓とか拭き拭き
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ねこたちは クースカ寝息が漏れている 日向ぼっこの幸せ顔よ
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唯々諾々とコンビニエンスストアにて豆板醤をぶちまける われ
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警報ランプ鳴りつぱなし 短歌研究一月号「空気について」の研究の室内へ閉ぢられて 誰も止めにゆかざる
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年の瀬のおもちになりたい これならね、毎年思い出してくれるでしょ?
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昼下がり バスの中で夢をみる 片手にロープと背中に樹木
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もう少し教わっとけば良かったな おせちに洋裁母の生き方
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年の瀬にようやく寒くなったのできみと手繋ぐ言い訳にする
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うたたねの眠りにおちるそのさなか つめたい頬のなめらかなこと
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あたたかな心が欲しいわけでなく餅巾着が好きなだけです
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年の瀬に取らぬ狸の皮算用 冬に熱海の旅支度する
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年越しを約束してたあのひとはいまはどこかでさかなの夢見
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急いでる時のチョイスじゃなかったなぁ必死で食べるあんかけ焼きそば
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一泊のお泊りなのにそんなにも名残惜しめば寂しくなるよ
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あんなにも 面白かった 天才が 面白くもない ことするなんて!
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学生の頃は服より本買った 現在いまは本さえ選りすぐりたり
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コミックが390円だった 思春期懐かし いま800円!
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生きてたらいいことあると諭す人もしなかったらあんたが死ねな
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皮をあらわになりし クリあまあじつ マロングラッセ
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