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二時間の診療を終へし老いの脳はエナジー枯渇しシャットダウンせり
9
ティーン・エイジ・ドリーム 今にしか かけない詩も あるんですよ
9
青チャート 単語帳と 文法書 (受験戦争 がんばろうね)
8
だれにでも届く挨拶みたいだね 近頃冷たくなった水など
13
メールする今も月は綺麗ですか? 着信音もならない毎日
10
欲望のままに生きたいわけでなし ただよっている差異の波まに
9
秋惜しむ 湖面に落葉 舞い落ちる 湖畔の木々は 冬支度かな
18
夕べには 久しき友と 語らいし
時間
(
とき
)
を忘れて 杯を重ねる
13
旅先の ススキの原野に 分け入りて いと足早に 秋は過ぎ行く
13
目を閉じて音に世界を感じとる。犬の散歩に追いこす自転車
7
ゲリラ雨は呪詛の響きや曼珠沙華 倒れし花の庭に秋風
14
空なんて高ければ高いほどかなしい 悔やむことには果てがないこと
12
ウソみたいに顔がまるいこと 写真にしたらウソになるかも、 猫
7
猛
(
たけ
)
き朝 泡立つ胸に残る
澱
(
おり
)
ただいまの声 おそらく君も
9
死を語る
息子
(
こ
)
の眼が我を
抉
(
えぐ
)
る夜 蒼白き部屋 ああどうしたら
14
夕餉すませ 風の吹きたる
家庭
(
いへには
)
にたははに実る柿は哀しも
4
追いかけてくれる優しさ期待してゆっくり歩く駅までの道
23
幼きにかげおくりして並びたる
傍
(
かた
)
への影は今はあらぬか
8
はろはろに流れてゆきし白雲の数あるごとにわれは憧れむ
4
永遠
(
とわ
)
の日にかじる果実はみずみずし 甘し酸っぱしめでたしかなし
8
哀しびは氷雨の如く
畳
(
たた
)
なづくわが
柔膚
(
にきはだ
)
をふかく刺したり
3
愛だった愛だったはず君のいた駅の名前は思い出せない
8
奪われてきたわたしから奪えない愛をもらったひとであること
5
剥製標本にして忘れたいことも留めてしまえる短歌
5
愛してくれていた形跡霰にして投げ付け離れてくれない
3
友だちと職場の人の中間の役目で頼む 愛したくない
8
色を持てない時期にしか行かぬ町 風で寄り集まる金木犀
7
既読しか つかないLINE こぼすのは グチぐち愚痴と 濁点ばかり
9
受け取った重み抱え恨み言消していくエジソン自尊心
4
揺るがずに夏の青空 家と父佇み手を振り小さくなり
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