ぬばたまのロザリオたぐる毎日のいのりこそわがささげものなれ
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花びらに十重とへ二十重はたへにつつまれて薔薇のしとねのなかのまどろみ
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雨あがり葉末に銀のしづくして野辺のみどりぞ色まさりける
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カレー屋が去った跡地にまたカレー自信あるのか?心配になる
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無理に着てボタンが飛んだ試着品そっと戻して何食わぬ顔
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「傘がないなら一緒にウチ寄ってく?」ペトリコールが立ち上る中
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偶然に出会って始めた短歌うただけど 今は私の生きるかてとなる
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キャラ減らしテーマ一新リストラの成功例だ機関車トーマス
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偶然に本屋であった 何読むか気になりにわかストーカーになる
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このツラさ 死んだと思うことで君 忘れられるか 儚き夢よ
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我が名前住所年齢ふせてこそ胸中さらせる投稿サイト
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いつの世も朝待ちわびる人の多きを知り得ても気持ちはあけぬ
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万引きの 母に抱かれし 幼子の 笑顔が辛し 昼休憩
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僕たちがあの日に生きていた証 シャープペンシルで書かれた手紙
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星の海渡って君に会いに行くどんな悲惨な結末でもいい
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白湯を飲む歯磨きしたあといくらでも飲んでもいいから白湯を飲んでいる
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白湯を飲む白い水を体内に取り込むすると白でなくなる
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散歩中道路挟んで目が合った 時間が止まる僕とノラ猫
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きみのこと考えるほどむくむから毒の逆さは薬じゃなく水
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知らぬ間に同期になった後輩とご飯に行ける今が幸せ
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友に書く伝えたいこと溢れ出て 最高記録便箋10
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つらいとき自分の気持ち鼓舞こぶをする なんとかなるさ、どうにかなるさ
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この先にどんな困難待ってても 笑顔でいれば道は開ける
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滅多に振らない雪の中にかすんでいった平成みたいな、君
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一番の観光スポット避けるのは次また来る日夢みたいから
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もういない二千七十いや待てよ輪廻転生しちゃっていたら
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見ずみず知らず穂の音ほのお 辿るくさ枕 旅は道連れ私は何処へ
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金色の誰かの明日を背負いこんで今日もあなたは輝いている
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ワンルームジョニ黒グラスにとくと見よ高等遊民ここにありけり
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夕飯に青椒肉絲望むれどたけのこつらし独りのスーパー
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