酔ひたれば何時死んだとて良いんだと言ふ友醒めて癌を恐れる
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マグリットのような空と雲おまけに半透明の月まで浮かんでいる
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稲取の金目と信じて買ったがパックの裏にミッドウェイ産とある
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体力が1%になってからが長い深夜の俺とスマホと
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空一面太陽パネルが広がって青を知らない子供らの春
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泣きながら移動できない だからいま 泣いておくんだ1人の瞬間とき
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おわかれかもしれないかなあと どの猫とも いちいちよぎらず移動したいよ
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どこまでも 続く青空に 君と僕の 関係性も 続くよう願う
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夏空に 叫んだ声は 届かない 流した涙 消える青春
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君のいない部屋はとっても広かった 感じる余白 埋まらない孤独
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最後の日一番輝く君の笑顔色褪せることなく思い出せる
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君たちのちいさな時計は4倍で 一分一秒 ねこ母惜しむ
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私から毒気を吸って膨らんで 膝の上で猫はまるまる
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「用がなきゃ電話しちゃいけないの?」って拗ねる貴女あなたの声が沁みる
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付き合った数などどうでもいいんだよ 込めた想いが大切だから
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世の中に異性はいくらでもいるよ でも君だけが大切なんだよ
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けんさんはモテるからねと君は言う 君にモテなきゃ意味ないんだよ
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なんだろう俺から終わらすべきなのか?それが無理だとわかっていても
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問題は君には帰る場所があり 俺にはないってことなんだよね
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バーに行き可愛い子がいるとふてくされる君が愛おしくて
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幸せなときはどうして気がつけば既に終わってしまっているの
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この道の先の三軒人居ない次はウチかなあらがおうか、な
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結弦ゆづ君の結婚を聞き嘆かないそれは息子によく似てるから
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動画から自転車税を耳にして車持てないわけ考えろ!
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読んでない本も聞いてないCDも着てない服もそのままで夏
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連なりて 絶景となる 茶畑に 荒れるも有りて 和束わづかの山々
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真夜中のテレビ 八十年が過ぎおとぎ話のような戦争
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お前とは違う名付けをしただけでそんなに変わらないことをしてる
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真偽などどうでもいいの お前らは一流品だけ選んで死んで
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この味でいいの?と君が言ったから同棲初日は喧嘩記念日
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