あの夏は まるで焼けつく 砂のよう 潮風かおり あなたを想う
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ひび割れて景色をふたつ映す窓 きみの子づくり摸擬戦に飽く
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システムが 明日は きっとエラー吐く 明日がずっと 来なければいいのに
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IDに 子供と妻の 名を入れる 父の愛に 今重さ知る
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皆さんの短歌うた読み「すごい!」とうなってます 語彙力ごいりょくつけたい50代です
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皮膚一枚。 きみと私を 隔だつもの 否定はしない 所有もしない
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「あつい」とだけ ほかに言葉もでてこない それでも夜には移動が必須
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必要な場所は意外と遠くにありたとえばハガキ投函ポスト📮
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新天地目指して進むその足が 新たに踏み出す音が聞こえた
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日曜日週の疲れに襲われる りょうの部屋にてしばしの休息
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ときおりの南部風鈴やわらかきほんのつかのま暑さを忘る
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暗闇に浮かぶノーマットの光寝てる間の命の駆け引き
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公文しょくばにて「明日から熱海!」「沖縄に行くよ!」報告す子の可愛さよ
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大江戸番頭展、現金掛値無、大元勘定、大福帳、御金蔵番、御用留、金穀出納書、江戸時代の専門用語ばかりで感動❣️母さん
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僕が寝て君が寝れない世の中で理不尽を知り道理を知った
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ピカチュウにふざけて付けた「フミンチュウ」が本気で寝たいと僕に縋る
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ポケモンと寝たい僕を止めるのは起動すらもさせない睡魔
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どこまでも続く気がした夏の日の 汽車は遠くの惑星へ行く
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流れ落ち 胸にとぐろ 雷雨の音 不穏なままに 空見上げひとり
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まるい茶器 模してたはずのティーバッグ いつしか普通の持ち手に エコか
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ふくふくと ねこのお腹が上下する なんと平和な寝姿だろうか
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うまいんだ他人ひとのつくったごはんがようめえめえよ友に感謝を
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帰り道 行列出来てるラーメン店 素通り 家でそうめん茹でる
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友人が 髭脱毛を 始めたと かかる費用は 洗濯機一台分
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ジョージアの 若き女医は ウクライナ 志願兵へと 命捧げる
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平城と平安結ぶ 山城の国 人気ひとけ無き古寺 心安らぎ
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竹林抜け 坂を登りて 岩船寺がんせんじ 梔子クチナシ香る 三重の塔
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布ぞうり作ってみよう不足なる材料買いに行けば倒れ、、、る。
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泥だらけ サッカー少年たち乗せて 走った道を 今日は二人で
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ひかえ目な音と言われるヌーボーのプラフルートも音は出るもの
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