さみしいか 歌を歌ってあげるから 何にも変わらず ただ歌になれ
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「ひるね」だと 名付けて私は 君を待つ 猫アレルギー 治るといいな
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残したのは都心に住む腎臓 骨の小さな幽霊の仕業
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私の無知さ故の純情に 君の生がわずかに震える
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俗っぽい 君の持ち物手に取れば 御守りみたいに撫でる快晴
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ただそこにいつものように立つ木には 木漏れ日求める人が立ち寄る
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雨音が快くある条件として、厳然と屋根の存在。
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真理とは 何処にあるかは 知らないが たぶんそれは 諸行無常
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絶望の その先にある 分かれ道を 進んで知った 更なる絶望
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寝不足か? 心は何故か ハイテンション いつもの眠剤 裏切る今夜
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脱ぎ捨てろ 涙をぬぐう袖はない 透明な風、君を包めよ
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恋愛の愛と言い切れたとしたらまだマシだった 君への執着
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2学期が終わり残りは3ヶ月そろそろ君に届いてくれよ
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短パンに肌着の姿から卵 初期アイコンは如何にうつろう
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きみがいう 超論理的解決法 「愛があるから大丈夫なの」
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オジサンになったあなたも私には 煌きまとうアイドルのまま
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戻りたくないねとぽつり君が言う 夕暮れ迫る観覧車にて
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恩師より退化の早い頭頂部 顔認証のカメラが晒す
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雪の声聴こえるだろうって何なのよでも嬉しくて聴くふりをする
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霜降って固まる芝生踏みゆくと少し落ち着く破壊衝動
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シャワーから湯が出るまでに流す水 嫌いな上司に降ればいいのに
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見送りて戻る家路は雪月夜車中の君は何を見るらむ 
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アボガドは好きじゃないって言ったよね部下の女とシュリンプ・サンド
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恒例の恩師と母校訪ねる日 外套を着て正門で待つ
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生物学は進歩し四十五分前に全員死にました
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君にだけ話せる夜があることを知らないままのふたりでいたい
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何度も何度も不安定な夜を何度も何度も乗り越えて来たんだ何度も何度も
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こんな子がいたらいじめたくなるよね、と自己客観視などしてる気でいた。
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追い風こそ悪辣に吹け flex bg-夜爪-ハイポニキウム
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自分だけ今日も帰りは遅いけど 残業するだけ見える星増える
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