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ふわふわの こめかみの辺り
白髪
(
しろ
)
っぽい 天パというほどでもない癖毛
8
たましいが付いてくるのを少し待つ高層に着くエレベーターで
14
ちょっと好きポツリと来そうな空の日の濃くて深まる
草木
(
くさき
)
の緑
17
さまざまな港を船が寄るように猫が日陰をめぐる真夏日
19
水切りで回復をする花ぼくも過去を忘れて生きながらえる
12
降る雨といっしょに傘の水玉も抜け出しそうな午後休の街
10
木漏れ日の模様になってすこしだけおなじ種族になる犬とぼく
9
赦します だからわたしも 赦してね そう言える日は
永遠に
(
ずっと
)
来ないが>亡き父へ
14
巣に帰る
鴉
(
からす
)
を見れば泣けてくるどこを
塒
(
ねぐら
)
の一本刀
7
贈る父もくれる子供もいないから墓前に紫陽花手向けてこようか
12
厄介と億劫とかの言葉しか出てこぬ今日も予報真夏日
11
モフモフの背を撫でふぁっと軽くなるポジティブ思考の日曜の朝
11
父に酒送ると母に伝えれば 水でもいいから一緒に飲めよと
10
長い夜 雨が降り出し 目が覚める 梅雨の訪れ まどろみの中
5
『
八戸
(
はちのへ
)
の
盾
(
たて
)
』知る
吾
(
われ
)
に
海鷲
(
うみわし
)
の父宿りしか 不意の落涙
8
公園の雀を追ってどこまでも 走る五歳の影の愛しさ
14
人の世の 喜怒哀楽のパーセント 喜と哀浮かぶも その他わからず
17
少しずつ社会を知って意見する 逞しくなった娘の言葉
11
心なか 生きてる君を想像し 大きくなったな、 おめでとアルト
10
利根の月思い出さすな捨てた江戸提げた徳利に涙が落ちる
5
全方位警告色で鳴るブザー一線越えるむせかえる夜
2
モブの海漂うクラゲあなただけ見つけてくれたポッと発光
6
薄情なあなたはきっと知らないわ涙で割ったお酒の味を
6
紫陽花の恥じらうよに咲き始め また今年もか梅雨の始まり
9
見納めの月も泣いてる赤城山降りてどこ行く男忠治よ
6
断捨離を熱く語った友のいて 吾に残されし時思うカフェ
6
水張田に佇む鷺の美しさ心のなかで切るシャッター音
11
五歳から父の無い子で生きて来て祝い方とか知らぬ父の日
26
小庭にも蝶きて翠に包まれる嬉し哀しを花とささやく
13
哀しみも 雨が全てを 流す朝 葉に
雫
(
しずく
)
溜め
紫陽花
(
あじさい
)
が咲く
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