好きになどならなければよかった と だけは絶対 僕は言わない
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君という 冴えた光りに 照らされた 影にも煤にも なれない痛み
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深淵はあらゆる足の下にあり、ほとんど大地のように確かだ
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一番の 夢は叶わなかったので 二番目、せめて三番目でも
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ただひとつ 唯一無二のオンリーワン わたしのこころ みんなのこころ
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病態に嘘偽りなしといえどそれで傷つく心があるのよ
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恋という形の思想統制とつぶらな監視カメラの瞳
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海沿いのカーブをぐらり 足取りを間違え普通列車は走る
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アレルギー 運動すれば 筋肉が 炎症止める 物質を出す
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外見は 美しくても 毒のある 棘を持つ花 女も同じ
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悪人に 近寄らぬよう 注意して 距離を保ちて 深入りするな
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善人は 目立たないもの 悪人は 派手で強烈 激辛料理
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暇ならば 己磨きに 励もうよ もっと賢く もっと綺麗に
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他人のこと 聴けば聞く程 面白き 興味津々 深みに嵌まる
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その一歩 その一言が 運命を 変えるのだから 迂闊はまずい
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現実を 噛みしめる程 味が出る チューインガムと おんなじことよ
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贅沢を 言えば言ったで キリがなし 手持ちの駒で もはや十分
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飢えもせず 渇きもしない 生活を 不幸と嘆く こともなかろう
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七色と歌ったあとの13年冴えた反響ここはどの色
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月照らすレースカーテンありふれて目じりの奥のボーゴラッド
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縁光る頭飾りに惑わされ黒いシャドウの流れは見えず
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優しくて 強い貴方を愛せれば 自分もそうなれると思った
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前髪とマスクに隠れ 笑んだ目の 優しいとこが 母に似ていた
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生きよう、と 思わなければ よかったな 花の赤さが 肌を突き刺す
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人間を超えた何かに記憶され……たくなくもない気がしたりして
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地のはてにひろがる青をおいかけて朝陽ににじむ鳥の羽ばたき
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運命の点と点とがつながって糸になるよう手を離さない
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愛という 水を注げば 注ぐほど 種は芽を出し 実をつけるから
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自分より 相手のことを 大切に しているうちに 愛されるから
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いいことも よくないことも 山とある 生きているから 楽しくないか
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