浅ましく 心苦しく キビキビと  知るも知らぬも アララクラクラ
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近頃は 選挙の時しか 行かない校庭が やけに狭く 感じられる
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彼の人へ 馳せた想いは 届かずに その様まるで 月下美人かな
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鼓星 それ映すは 灰簾石かいれんせき さそり来る きたるその季節まで
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父の言う「米酢ナントカ」紐解いて 耳傾ける檸檬のしらべ
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小舟ゆく闇溶ける海あいいろに 果て見えぬなら恋と呼べるか
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夜もすがらおれをさいなむゆめうつつ 耳をふさいだその色は青
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まだ着てんの?そのニルヴァーナのTシャツ あなたのいない二十七歳 
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いみじくも寡人に生を見さしむは遅効性の毒なりにけり
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過去未来時の流れに身を置かずただ今だけを刻々と見る
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また花を日は灼き雨は打ってゆく優しい人の人口比率
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傷つけて傷つけられて心臓の正確な位置知るとか嫌だ
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ほらあのさガードレールの根元からひょろひょろ伸びる蔓のことだよ
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不合格という書式で作られた無言の刃物 もう襲うなよ
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蹲ることは罪ではないけれど立ち上がらねば烏が嗤う
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そばにいることだけが愛じゃあないと教えてくれた紙の住人
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水筒に弁当、おやつ、しおり持つ5月の君にボンボヤージュを
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窓の外地理の時間に飛行機がまだ見ぬ国へ思いを飛ばす
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雷とほこりのにおいが連れてくる 忘れたはずの君の横顔
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友達のタートルトークの練習台 今夜私は海亀になる
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電波塔 好きも嫌いもこれ一本 残響揺蕩うエレクトロニクス
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花火炸裂 極彩色に照らされて 遅かれ早かれ散る運命
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あやまちに 塗れたこの道 帰り道 夕餉にせむとて 刺身かふかな
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将来は 世に出むべしと 英語など 習ふ人など 眩ゆけれども
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神様の微熱みたいな夏が来て溶けたまんまのアイスクリーム
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君が笑うみたいでそうでもないようで雨が降ったり降らなかったり
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エアコンの吹き出す風もぬるくなり いよいよヤバげな気配ヤバババ
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父子は朝ブルーベリーを狩に行き梅雨の晴れ間に母は洗濯
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此処じゃなくたってもいいね やもり逃げゆく日蔭こそ楽園であれ
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カミソリの上で舞ってる多幸感それがすべての始まりである
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