真冬日に陽のさしをれば道路からタンクまで雪掻き、給油にそなへて
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この思い 伝えてももう 返るのは 「ごめん、ありがと。」 スキはもうない 
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先見えぬ霧のすきまに月虹ムーンボゥ 寄る辺ない夜の道を照らした
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降る雪をビニール傘で受け止める 僕らを隠す積もってく「ゆきすき
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老いし樹にしか咲かせらぬ花もある 甘く香ったOLD ROSE オールドローズ
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白鳥座二人ならんだアルビレオ あなたと未来へ渡って行きたい
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グラウンドフェンスに独りクレマティス春を待たずに咲いて散る花
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寒の入り澄み切った夜の西の空 見下ろす 下弦の方の 三日月
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薄紅に風を香らす帰り花 小春日和に冬が見た夢
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手を伸ばす 眉山に架かる三日月は 背伸びをしたら触れる気がして
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とこしへに消えないように大いなるくすに託した君への想い
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咲けば散る葉だって落ちる冬が来る 季節は恋の色をも変える
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令和四年防犯ポスターコンクール「俺、鶴だよ」と鷺から電話
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誕生日だよね……?と確認メール来るフライングありがとうを返す
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消えかけの好意kouikoiにかえたくて修正ペンでyouをなぞった
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照らす陽がすべて微かに色づけるイチョウ散る道私の花路はなみち
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人間は等速直線運動を続けてたまに寿命を過ぎる
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「寒かろ」と幼き我の手を包む 祖母の両の手 温もりの記憶
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今日した事鼻息荒く報告す 頑張ったねと褒めて欲しくて
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要するに説明責任果たせとは 真相認め謝罪せよかな
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大掃除 出来る事から少しずつ 煮詰まらぬよう 追い詰めぬよう
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耳澄まし 雪降る音を探す日の 卒業アルバム ほのかにぬく
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深爪ぎみのその指でいちどでも選ばれたかった、なんて我儘
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我が友は 迷いながらも 覚悟持つ 対し私は 未だ有耶無耶
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人間ってそんなものよね手放した脂肪の五倍やさしいお前
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虹彩に飛びこんでいくゆっくりと沈むソファの知らない手ざわり
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衣食住 共に過ごした街並みが 滅びながら再生してゆく  
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雪もタスクも積もる一方でありまして さあとけるんでしょうかね
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母さんに「少し休憩しても良い?」私が母に言う言葉なのに
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焼きたてを一枚くらい食べたくて クッキー作りは2日先に延び
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