流行歌 推しの気持ちに重ねては 分かるよ つらい恋だったよね
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歌を読む また僕たちは 歌を詠む ひとの孤独と 寄り合う場所で
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百均の造花を一輪 挿した部屋 独りきりでも水いらずの日々
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おセンチを笑わないでよ きっと多分 誰の頭の中にもあるもの
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まったりと夫は今日から十連休 来たる老後の訓練とする
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さようなら。蛙化現象、その言葉 「死亡保障は元取れないの?」(生保勤務短歌)
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体調は季節の境にゆらゆらし 治まる頃に次の境目
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玄関にあちこち転がるライムグリーン 立ち入り禁止のハッカスプレー
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君はもう好きになりかけてるらしい 十六の春、始まりは…恋
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働かぬ君の言い訳働けぬ  一字違いを二十年待つ
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膝痛のコサックダンス想像す つらい痛みもちょっと笑える
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朝遅く 昼には早い 十時半 卵落とした チキンラーメン
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玉ねぎの根を切り落とす色が変天地てんち張り見てハズレを当てる
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のきに くふつばくらわたりす にほてるおきひろ海原うなはら
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散歩道いつも会う女性ひとサングラス外して現わる優しい笑顔
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貴方から借りっぱなしのボールペン 持ち帰ってる 何をしようか
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鮮烈な強さを放つ光より豆電球のみめよいあかり
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カフェオレとクロワッサンの朝食と横に転がる昨日の空き缶
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白靄に黄色い朝の太陽は またさようなら寒い冬の夜
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ビールフェス 会場ばしょに誤解がありにけり お流れとなり いと口惜しし
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連休の初日の空を埋め尽くす 雲は私の心に似ている
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牛乳を200ミリずつ計らずに 五等分した達成感なり
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雨の朝 ちま猫ちゃんは おげんきよ はしりまわって おといれせんげん「ニャーン」「おといれいくよ!」
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不景気と ぼやいて嘆く 人に問う 好景気など いつから来ない
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物価高 我が薄給に 堪えたり 五月連休 今年も出社
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去来する思いと伴に新聞のおくやみ欄を写真に収め
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パパの作る麦茶おいしい君が云う分かつているねこれはお湯出し
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そこここに のろはなのさぶ ややゆえり ようようさした よさささたされ
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書き換えた記憶の数が多いほど残る想いの美しさ知る
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春眠は暁覚えずそのままにゴロゴロとする布団は雲よ
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