LINEラインがね面倒だなってそれだけで それだけなんだ だからばいばい
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明日から ジョギングしよう の時点で 多分やらない 自分に甘い
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青年の我ら祭りを開き集う失われたもの取り返すがごと
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唐突に 湧き上がりし 読書熱 今までどこに 眠ってたんだ
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犯人を知っているわよ この文庫 父と同じよ 我の本棚
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一昨年と 去年と今年 同じ本 どうして買ったの?父の本棚
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君が行く夜道を照らすランタンのようになれよと送った言葉
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足痒し まさか君のせいだとは 十月なのにムヒの出番よ
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古本屋表紙タイトル見て歩く想像力をためされ楽し
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踏み外す たった一段だけなのに 全てが崩れ 立ち上がれない
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いい子だと ぐしゃぐしゃ撫でる その手だけ ありさえすれば なんでも出来た
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涼と暑が追いかけっこする神無月 季節対抗運動会か
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アローンも ロンリーじゃなきゃ 大丈夫 自分の時間 楽しみ増やそ
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夕暮れに 帰りそびれて 長居する 一人暮らしの 秋のに添う
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夏読むと揃えた本を今頃に片っ端から本を読む秋
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見るたびに色褪せ朽るその赤が墓石に似合うヒガンバナかな
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昼間から ライトを点ける乗用車 わかっています外車ですから
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大島ぢゃ 便りが三日遅れとか 私の疲れ 四日も続く
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その耳に穴開けたぶん心には穴がなくなることを願って
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昴詠み 三都いざなう 曲ととも 旅の詩人チンペイいずこ 秋に旅往く
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昔にはなかったミスを重ねては老いた自分にガッカリする日々
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秋の陽の鈍く明るき照り返し 子らの歓声やはらかにつつみ
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昨日とはかすかに違う橙の隣り過ぎゆく秋ひとつ増え
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ミニトマトが高いんだよなと思いつつ カンタン一品レシピ眺める
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スズメさん チュンチュンいって ねこ釘付け 窓の内側 身を乗り出して
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目を閉じて夢のきざはし渡る君いい日旅立ちさらば昴よ
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はしさきの ちょっとふるえる このごろの 白Tそめた きいろはかぼちゃ
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カラカラと 枯葉が先を 急いでる 向かうは同じ あの陽だまりか
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灯りつけ姿を見せぬヤモリ待つ気温下がりし秋の夜長に
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会うたびにクールな義父もえびす顔 孫のためにとキャラクター菓子
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