君と見る未来を迷わないように大きい優しい愛になりたい
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ささやかに君の心を動かして涙の奥の虹になれたら
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まっさらな朝陽に向かい愛を呼ぶ 君への想い正直に咲け
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まんまるになれずに浮かぶ十六夜いざよいの影は零れた愛のかたち
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おかわりのソーダが凪ぎ始める頃にあなたについて決心をする
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僕の腕羽化した君の羽を取るどこにも飛んでいかないように
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四六時中店先にいるあたしには ハレの日もケの日もわからない
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正しさの十歩先には血が流れ 対話を棄てしは何時であつたか
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極光の果て呼び声の聞こゆるに 黄泉の街より今戻りけり
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年の瀬に夕日が山に沈みますこうして生涯終えるようです
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節約家 ミニマリスト 低収入 シンプルライフ 俺はサムライ
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ただいまの声おいかける歓声に 無事をよろこぶ煮しめのかおり
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夕暮れに 今年を全て 置いてゆく 笑い飛ばして 涙残して
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フォアグラは白子に似てると言った人 君の肝臓 君の精巣
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20年 もう20年 まだ20年 歳を重ねる喜び求めて
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焼き鮭を見るたび君を思い出す 血合いは魚の腎臓だって
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来る年に何かを託すには徳が足りないかもと始める掃除
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俺の腹 かっさばいても ドス黒いハラワタの中 君だけが消化不良
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陽だまりの布団があなたの香りに染まるまで包まりながら夜を過ごす
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くしゃくしゃに丸めた祈り 広げるのはまた来世
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あのひとが僕に与えた傷口の同じ深さと角度で呪う
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もし今日が友引ならば 幽霊の君は私を連れてったかな
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「雌」という 記号のみの わたくしを 君は「私」と見てくれたんだ
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ストローを支える指のうごめいて 長蛇のごとくしなやかに撫でる
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品川過ぎかわさきの 裕福おげひんそうな ご令嬢ヤンママ指定席いばしょ譲りパクられ ここでも通路へたちんぼ
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在りし日の 母猫の遺影 骨壺に 添えて涙す 晦日の夜
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ロマンスを 期待したのに 失望ね 星降る夜に 腰振る君に
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娼館の 待機室で 無機質に 歌を作れば 行く年来る年
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「南回帰線」といふ名の隠れ家の 波に揺蕩ふ咎人の夜
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この時期としのせに 私を抱く買うのは 有馬記念 当たった爺か 公務員ボーナス特権階級かね
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