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あたたかな宇宙のかけらは黒白の毛皮をまとい隣で眠る
13
未来など本当はないと分かってる それでも今は信じて進む
13
振り返りその瞬間に目があった ふたりの旅が再び始まる
12
夏のせいだラムネの炭酸が抜けたことそれからきみのことも
6
冷蔵庫 扉の裏の指定席 あなたの好きなスプリングバレー
10
晴天の
社
(
やしろ
)
の
隅
(
すみ
)
で絵馬を書く 貴方の健康ふたりの未来
15
「心配をしてたんだよ」と小4男子 だから辞めれぬ愛する
公文
(
しょくば
)
17
完璧人の綻
(
ほころ
)
び一つ見つけたり 安堵の気持ち俗世の吾に降りるなり
11
止まらないオルゴール サイレン メリーゴーラウンド 汗と血と涙
4
赤ちゃんをスーツに抱っこ紐 汗だくで連れ来るパパママに心でエール
14
午後八時最後の
患者
(
ひと
)
を見送って今年も長い夏が始まる
14
やさしい猫わたしのこころにいる茶虎 虹の向こうで花の雨降る
11
宝石のような小鳥のような恋、詠めばバズるを知って横目に
6
駅ホーム監視カメラのいずれにも 自分の顔は映し出されず
5
欠けた歯は三十年の噛み癖の成果で僕のおやつはするめ
9
この切らぬ髪は願掛け 切る時は 左の薬指が光る日
6
大きく夢を描いたら 欠けることなく叶えるさ
4
さざなみの 声無きかすれた産声で やさぐれた人を支えてる
5
もう何もいらないのだと気づかない 二人でいれたらそれでいいのに
9
半年間 この手の中で くすぶった 欲を自ら 手離した春
12
カップルのバスの距離感眩しくて日焼けの跡みたいなダメージ
7
「あの街の特産品は苺」かと高速分岐を左へ曲がり
10
海水で濡れた裾見る片割れの 帽子の影が深海のようで
5
クッキーにのってるチョコが溶けだした指をぺろりで、夏迎え撃つ
11
杉の葉の細波去りて一息をつく暇もなく檜の薫風
7
リビングも冷房になり冷えちゃって 四月にオレンジ生姜の紅茶
10
島時間 ゆったりと時は 流れるが 暮らす我が子の 戦場なりて
17
春風に揺れるカーテン眠る犬私は静かにオカリナを吹く
19
陽光の そそぐ公園で 君を待つ 舞い踊る
桜
(
はな
)
木洩れ日の中で
8
夢美月 桜吹雪に 誘われて このままそっと きえてしまおう
7
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