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さらさらとこのまま溶けていなくなれ お砂糖ならば紅茶を淹れて
2
引っ越しのダンボール箱この部屋に置いてく記憶は入れずに捨てる
0
センス無し 意味なんて無し はじめから 空虚な世界 楽しもうよ
0
夏風よ まつげを濡らす水滴を攫え、明日も歩けるように
3
ねえ君は イケメンじゃないし 愛想も 悪いしお金もないんだけどさ
2
僕の手で 乱れた君の髪なおす 白いシャツから夏の香がたつ
13
中学の頃は勉強したくなく、今は存在したくありません。
0
ここにいる理由がわからない夜にしずかにそっとひらいたまぶた
4
うねうねと 月夜の浜に 打ち寄せる あなたは波で 私は島ね
2
月探す君の睫毛をながむればわが胸中で舞う白孔雀
4
旅籠屋の
薄灯
(
うすひ
)
の中で 見た君は 月に輝く 玉の彫刻
3
くたくたの名刺を一枚だけ持った排水溝と知り合いになる
3
手触りと温度が違う君の声電話越しだと凍ったみたい
3
義務になるとすぐに嫌になる「生きる」を趣味にとどめる方法【急募】
3
汗ばんだ人混みの中泳いでた 花火の色は思い出せない
1
電話越し 櫻井さんの 叫び声 花火がパッと 消えゆくように
2
この夢は温く濁った麦酒色 苦く飲み干すことも出来ずに
0
我が腕に 愛する君を 抱きながら 星の巡りの 奇蹟をぞ思ふ
2
草の香をまといて小犬夏野原 自然だいすきコロナも忘る
2
缶蹴りの声まだ高き夏至の空 梅雨の晴れ間の日照りも長き
4
ぬばたまの
心
(
こころ
)
の
所在
(
ありど
)
は
上
(
うは
)
の
空
(
そら
)
慰安之種
(
なぐさ
)
を
求
(
もと
)
めて
浮
(
う
)
き
漂
(
ただよ
)
へり
1
繰り返し思い出しては浸ってるもはや記憶は味のないガム
8
全人類
(
ひとごと
)
の
心
(
こころ
)
に
明
(
あか
)
き
日
(
ひ
)
の
光
(
かげ
)
は
恒久永遠
(
ときはかきは
)
に
照
(
て
)
り
渡
(
わた
)
りませ
1
レイドボス発生時のみ路地裏で会えるさくらの帽子の君よ
3
「夏だから!」子供もねだる ひやしあめ 青かった頃 ふと思い出す
2
「真っ赤ではないから」と優しく笑う 嘘よ少しは白も混ぜてよ
0
忘れゆくことは生きることに同じ 記憶の底で君は眠り姫
0
夜深くぽたりと零す感情の染みが広がる前に拭き取る
12
鴨川の等間隔を見たあとは世界をすこし愛したくなる
6
おだやかなヒートショックをつれてくるホットコーヒー扇風機の風
1
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