さらさらとこのまま溶けていなくなれ お砂糖ならば紅茶を淹れて
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引っ越しのダンボール箱この部屋に置いてく記憶は入れずに捨てる
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センス無し 意味なんて無し はじめから 空虚な世界 楽しもうよ
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夏風よ まつげを濡らす水滴を攫え、明日も歩けるように
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ねえ君は イケメンじゃないし 愛想も 悪いしお金もないんだけどさ
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僕の手で 乱れた君の髪なおす 白いシャツから夏の香がたつ
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中学の頃は勉強したくなく、今は存在したくありません。
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ここにいる理由がわからない夜にしずかにそっとひらいたまぶた
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うねうねと 月夜の浜に 打ち寄せる あなたは波で 私は島ね
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月探す君の睫毛をながむればわが胸中で舞う白孔雀
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旅籠屋の 薄灯うすひの中で 見た君は 月に輝く 玉の彫刻
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くたくたの名刺を一枚だけ持った排水溝と知り合いになる
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手触りと温度が違う君の声電話越しだと凍ったみたい
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‪義務になるとすぐに嫌になる「生きる」を趣味にとどめる方法【急募】‬
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汗ばんだ人混みの中泳いでた 花火の色は思い出せない
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電話越し 櫻井さんの 叫び声 花火がパッと 消えゆくように
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この夢は温く濁った麦酒色 苦く飲み干すことも出来ずに
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我が腕に 愛する君を 抱きながら 星の巡りの 奇蹟をぞ思ふ
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草の香をまといて小犬夏野原 自然だいすきコロナも忘る
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缶蹴りの声まだ高き夏至の空 梅雨の晴れ間の日照りも長き
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ぬばたまのこころ所在ありどうはそら 慰安之種なぐさもとめてただよへり
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繰り返し思い出しては浸ってるもはや記憶は味のないガム
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全人類ひとごとこころあかかげ恒久永遠ときはかきはわたりませ
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レイドボス発生時のみ路地裏で会えるさくらの帽子の君よ
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「夏だから!」子供もねだる ひやしあめ 青かった頃 ふと思い出す
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「真っ赤ではないから」と優しく笑う 嘘よ少しは白も混ぜてよ
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忘れゆくことは生きることに同じ 記憶の底で君は眠り姫
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夜深くぽたりと零す感情の染みが広がる前に拭き取る
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鴨川の等間隔を見たあとは世界をすこし愛したくなる
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おだやかなヒートショックをつれてくるホットコーヒー扇風機の風
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