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自分だけ わかっていりゃあ それでいい ボクは男前だってことはさ
8
茜射す 部屋の片隅 蹲る 鳴り止まぬ音 チャイムと涙
1
夜明け空 喉を通るは 嗚咽のみ 我を思う故に 我を思わず
1
我思う この世恨みし 報いにや この世は我に 牙を剥く
1
真夜中にドアノブが動く想像をしてしまったから呼吸を止める
1
朝体操 昼の森林 夕の飯 乗り越えた先 猥談の夜
1
舐めたのは 人生なのか 肌の匂い 重ねる度に 変わりゆく季節
2
理解して 耐えるつもりが耐え切れず エラーを吐いた 俺の人生
1
この夏は どんな美人のにおいさえ この冷房のにおいにゃかなわぬ
1
遅すぎる 親不孝者 ろくでなし 泣きながら読む 戦没者名簿
1
文したため 慕ふ貴殿は つゆ知らず 心をも仮名に 乗せては奪ひて
1
青い春 画面越しかも
四次元
(
リアル
)
かも 分からないほどの ブルーライトよ
2
真夜中の徘徊闊歩 道端で猫を見つけるまで帰らない
0
結び目は 締めるためなのか どちらとも ほどくためでも 美しくあれ
0
中古屋で 見つけた 青春 買戻し 何かが違う 液晶のSaturn
0
刻むのは 心ばかりか 老いさえも 追いつけ追い越せ 秒針と競え
1
患いて 火を捨て 加熱式に変え 今は昔の 灰が懐かし
1
はらはらと 結晶の如く 落ちていく 命が尽きた 炎の証
1
扇風機 風下にいたい いつだって 風神様は どちらにいらして?
1
パチンコや チンチロ麻雀 カブに花 ぜーんぶまとめて 給料日と読む
2
義理がため 介護の母を 捨てきれず 遺産のためと 勤しむ 孝行
1
キンキン声の五月蝿いあなたをドブに投げたい
0
透明な傘を
海月
(
くらげ
)
としてキミとわたしで捕食されませんか?
2
プライドは とうに捨てたわ 涙さえ 枯れた心臓 燃やす魂
0
美しさ 諸行無常の 輝きは 賞費期限付き おつかれさまです。
1
満開を 終えた紫陽花 花弁の 端が茶色く 心の片隅
1
鋭いね 望んでだのは そうじゃなく いい目をしてるねと 言われたかった
1
この上なく サイテーな気持ち どうしたら 言葉に乗せて 吐き出せるだろう
0
折れる時 心はぽっきり 音立てる ならば身体ごと ぽっくりいきたい
1
タイミング 悪い時ばかり ちょうど良く 良いタイミングは 六分の一くらい
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