「今日は!」すれ違う度に交し合う 春風の様に笑顔眩しく
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忘れたいことがあるとき晩酌の麦酒は不味きゃ不味いほどいい
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新じやがと新たまねぎのとろとろのヴィシソワーズの夏は来にけり
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いつの世も 繰り返される 偽りや 欺きだとか まやかしばかり
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無造作に脱ぎ捨てられたスニーカーのように孤独は見ないで走れ
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窓際のベットに置かれた抱き枕のウサギの耳に残す爪痕
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点描を描くみたいな雨が降り直立不動でたたずむ薔薇
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雲揺する雷神の声高らかに雨をも人も消えて新宿
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指先でなぞりたいのはオンラインのあなたではなく呼吸するきみ
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‪のんあるで酔ったふりした横目では君の口元ばかり見ていた‬
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窮屈でパズルみたいだ断面がかしこまってる鯖水煮缶
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「大人でも泣きたいときはあるんだよ」「うんうん」と聴いてくれる掛け布団
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ハルジオンのたくさん伸びた草原でいつもさよならだけ覚えてる
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プロペラを回せよ回せ立川の風 銅像の飛行機とばせ
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天井と秒針だけの生活に勿忘草と名前をつける
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友達と 歩幅が違う 少しずつ 差がひらいてく 追いつけないよ
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火をつけて お風呂をわかす 今の子が 聞いたら首を かしげるだろう
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恐ろしい父さん「十秒で何もかも忘れる」と怒るそれだけ覚えぬ
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‪さっきから何しているの深呼吸きみのまわりがパワースポット‬
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‪手を繋ぎどこまでもゆけ赤い糸今夜限りでちぎれていても‬
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‪腹筋に力を入れて読んでいくこれは「私の」ではない感情‬
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ラブラブラブラブラブラブ ラブラドール・レトリーバーの毛並みのように
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‪かあさまの子どもの頃に描いた絵は私に似てるあれは予言書‬
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‪たいていのことは遺伝で決まるけどわたしにとってきみはかわいい‬
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好きな人 目で追う君に 好きですと 言えるわけない それはできない
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恋をした 乙女の心 傷つけず 綺麗な花を 開花させたい
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夏埜日々  夏の日々直射日光浴びながら 階段に座り「平家物語」読む
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子供らの喜び駆ける砂浜を「おとな」を背負えば走れざりけり
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海なんて見ずとも生きていけるけど死ぬにはそれが要るから行こう
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さらば夏 湯船の縁に並んでるサンダル履いてるみたいな日焼け
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