たくさんの椅子が並んだ店先にifの貴方がたくさん座る
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ひと筋の 光を見つけ支えとし 未来明日を向いて 前に進むと
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細くとも大樹を駆けて天を行く長きに渡る蔦の精神
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雨のそら肩を並べて座るソファじっとり触れる梅雨の体温
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曇天を割って街へと真っ直ぐに差し出されたる光のタオル
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どろ垂れる顔のおじさん御守を取り出したるを視て想う先
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眠れずに迎えた平日一日目電車に揺られまだ夢うつつ
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夏がくる山の花恋い高原にキスゲの海が空に波打つ
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おかあさん海老好きなんじゃなかったの。あなたにあげた鶏肉とおなじ
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汗ふきの マフラーかけて夕暮れの散歩に探す 短歌うたのタネなど
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三十万余の医師向けサイトで吾が短歌うたに気付くはわづか十名余らし
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早朝の畑に我を待つキュウリ ト音記号に似て曲がりおり
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寂しさも悲しみもまた愛しくて 人より我を思ふ午前四時
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古稀ゆえに再び会えぬかもしれず「今までありがと」心で伝える(友といて)
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寝られずの宵に窓辺に立つ私。 初めて気付く夜の明るさ。
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こうしてる間も地球回るなり 戦地の子の夢安らかであれ
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ただ聞いて欲しいだけの日もあるんだよ 画面の向こうの 貴方にむけて
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「また明日」 笑って交わせる 幸せを 抱きしめながら 眠りにつくの
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辛い過去 明るい未来に 繋ぐため 今を手探りで 生きてみようか
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この傷も いつか愛せる 日が来ると 教えてくれた君を愛すよ
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薄情なばけものだった そこにある人間なんて背景か物
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短歌帖和綴じと勇み和筆執り我は悪筆現実を知る
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思春期の 中学68年生 卒業試験に苦戦しており
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去年なら着れていたのに入らない増えた贅肉削ぎ落とす夏
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過ぎていく世界もぼくも完璧に円かな心地がする日没
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抱いて寝る ポケモンセンターで会ったきみ 一生進化しないのもいい
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クリームとアイスとクッキー塗りつぶす さいごの一口にキャラメルソース
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いつからか迷いだしたよこの写真いずれ載せるか 記念なのかと
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幾月も努力重ねた試験終え君がぐっすり眠れますよう
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身体には悪いらしいと怯えてたいいよ今日は生きていたい
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