大衆に 喉を裂かれてしまってね エールを送ることすらできない
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この声は何の鳥かとグーグルに尋ねて知ったあの鳴かぬ鳥ホトトギス
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笑うしかないほど解りあえないが人がいるとはそういうことだ
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今もまた 舞う花びらと 戯れて まだ見ぬ桜に 踊るこの胸
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何となく薄目で見てるSNS  様子うかがう遠くの親も
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レンチンを したのを忘れ 厠行き 爆ぜて溢れる ポップコーン
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恋を終え心変わりてパスワードTから始まる新しき人
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温室の外に植物はないので羽根で作られた衣服ばかり
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コート脱ぎ僕ら少年羽化まぢか飛び立つ準備はやる気持ちで
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悲しみの 海をざばざば 駆けてゆく ポニーがすこし 笑うのを見た
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真っ直ぐに私に向かうカモたちがかわいくもあり悲しくもあり
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僕はもう 君の肥料になるぐらい しかできない、さぁ土に還ろう
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花言葉 花に名付けど花に無し ただ見る人の内にこそ在り
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「春ですね」「大好きです」が失った行き場としての迷子の子猫
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君のこと抱きしめたくて夢に見る 夢では髪の匂いもわかる
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春の陽を 夢見て眠る 花の子よ 膨らみゆくは 蕾なりけり
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霧さえも見えていないということを互いに指摘しあって笑う
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泥混ざる雪の香りにむせながら踏まないように小さな土筆
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仇花も 命はありき あめつちの 情けあれよと 祈りしあした
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付箋紙を床に落とした小春日のブラインドからこぼれるひかり
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一平日として終わる誕生日 大人になったな、悪い意味で
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太陽は、天の広さに飽きました。 大洋の向こうに隠れました。
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永久とこしえうしお の先の島の尖塔とう修道士らの祈りが響く
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「あれ、今日は田中と結婚したんだね」「2組体育無いらしくてさ」
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収まりが悪い と三度蹲踞する 洗いすぎて縮んだ下着
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境遇を思うと駄目なの勃たないの あなたがここで働いてても
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色のない波に誘われ焦る春 まだ熟れぬ緑 果ては枯れ草
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舵取りを任せた船はどこえやら。 幽霊船に成り果てたとさ
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春先の 美味しい野菜を 食べたなら 生命を摘んで 季節を味わえ
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死神よ。 何故にあの人 選ぶのか といの答えは 虚空に還る
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