窓枠の雨粒は己の形が壊されまいと震えているのだ
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おやすみと唱えて開くとびらから羊の群れが飛び出してくる
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さくら色うす色をへてみづ色へ黄昏を待つ空を贈らむ
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ほんのりと二藍の宙をつつみこむ藍と紅との懸想の調べ
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うす色はさくら色からみづ色へ誰かの心をひつそりうつす
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夕暮れを切りとり折らむ風船と飛行機と薄きあぢさゐの花
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その時は神代を語るものとなる赤き星にてねむる探査機
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愛情とそれ以外とを分けなさいことこと煮込んだスープを流す
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弱さへと惹かれるときは寂しさをいだいてるとき 何を求める?
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イイこともイケナイことも少年のシーツのうちにはちきれている
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ドライブもたまにはいいけどインドアでユーチューブ観て親と話そう
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泣き叫ぶ声は聞こえない あいつらに目にもの見せる秋の始まり
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心臓が鋼でできていますので振られたくらいじゃ嫌いになれない
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好きだったきらきらたちを捨ててゆく大人になんてなりたくなかった
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君はまたうさぎりんごのやさしさで世界を救おうとしている
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風のころ色づきそむる街のうた秋はひらきて空に浮遊す
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手のひらに赤や黄色のおしゃべりのかたちをひろふ小径の時間
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飴色の襟巻きをして狐たちうつろふ森の北へと消ゆる
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ちびっこといけないことが出来るなら東京湾を漂流したい
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言はば識り逢ふみて問はぬ失楽を問うて死ぬるは無味のシラブル
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単線の終点に立つ秋の暮れ来世は鹿に生まれかはらむ
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さよならを上手く言えずに手を振った僕を今度は叱って欲しい
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世の中はつめたくつらいコーヒーは極力あまいものが飲みたい
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裏切らないマックスコーヒーいつまでも僕の味蕾にあまさをくれる
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眠れない夜はマックスコーヒーの甘さに適度に溺れていたい
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人間が視力検査の輪っかなら欠けていても許されるのにな
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秘かなる時間のひそむ花びらに迷ひこみたる蜘蛛の子ねむる
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僕たちは そうしなければ 生きられず あとでいい子に なればいいのよ
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誰彼が 死んだと噂の ツイートが 曖昧な死と 日曜の朝
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ツイキャスを聴きつつお部屋お片づけ掃除洗濯すげーはかどる
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