守りたい 支えたいとね 思っても 出せるものなど なにもなくてさ
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眠れないお腹は減るしヘルシーに温めご飯に味噌漬け握る
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時間とは 残酷でいて 優しくて 流れ続ける 冷酷な美
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どうしても 忘れられない 想い出は 殺人鬼より 残酷ですね
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幼馴染 息子がデビューす 春の日に 我らの現役 残り少なし
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片思い見ているだけで幸せだった 気持ち通じて切なさが増える
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バッテリー残り僅かで耐え忍ぶスマホはまるで私のようだ
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弱いからそれが全てだと思った だから二階から飛び降りたの
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春一番の大嵐 思い出は上書きしない方がいいって
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25のヒゲおじさんに伸び育つ 昼寝の顔は無邪気な天使
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25mプールに一粒の絵の具を落とした 「これが春なんだ」って気がして
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を落とし冥夜の散歩 泡沫うたかたの歌人が棲まう窓辺訪ねて
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ショッピングモールを通り抜けて行く下町の暖かい強風
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子の声に耳を寝かせてうなる猫 ああ この恋は一方通行
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桃子さんうぶ毛がきれいにそろってて、まるでももの表面みたいね。
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モニターの前で頭を抱えたり、魂削いでやっとこれだけ。
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などや恋仲にあらんひとの膝もち秘唇に接吻キスをすらむや、俺は......
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年齢を聞かれて答えうそでしょと言われた時用の笑い方
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改行を繰り返しては文頭でしくじりつづけ白紙が埋まる
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こころぼそくてしにそうな夜もありますよ10年先にもきっとあるでしょう
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手を握る相手がいない エジプトのファラオのように横になってる
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こほんこほん私は風邪を引いてます1人でベッドに寝転んでます
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生きていく理由がマジでなんもないとりあえず金をガンガン使う
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脳みそがあっていいこと何もないクラゲになりたいたゆたってたい
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もう帰れなくていいから足首に絡まるロープを燃やし尽くして
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指に染むインクの痕は薄れても日記に秘めた想いは褪せず
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静寂しじま打つ水琴のめい 人知れず詠まれて消えた歌を悼んで
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いつだって「無料で出来る」をチラつかせ何も出来ないアプリならべる
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ありふれた 楽観的な 言葉でも 魔法になって 勇気づけて来る
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テキストを 買いに本屋に 繰り出して 俳句と短歌 違えて帰る
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