林道の青葉若葉の風かをる耳聳てをればせせらぎの音
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噴水の しぶきがはねて一時の涼 モンシロチョウと 青空あおぐ
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朝毎に 行ってらっしゃい 夕べには お帰りなさい 繰り返す日々 何という幸
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葬式の喪失感より本人の闘病日記で言葉喪失
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黄身のない卵の存在理由レーゾンデートルを白紙で提出します、さよなら。
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あのこさえ居なくなればと思ってる 2番手だって私じゃないのに
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聞かないよ「今何してる?」「どこいるの?」疑うことに疲れ果てたの
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手をのばす頬が近くによってくる私はそれを「愛」と呼びたい
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コンタクト外しておぼろなこの世界君が微笑む柔らかな夜
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大丈夫ひとちた指先がそっと寄り添う蕁麻疹じんましんの粒
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灰みたく ジリリと音を 立は消え 風に流れて 立ち上る煙
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大鳥居見えてしまった牛っぽい猫走りゆく神のおみあし
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劇薬を忍ばすことはできぬからせめて派手めなペディギュア仕込む
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小一で初めて自転車貰った日忘れられないあの無敵感
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軒端に小麦の色の小判草しゃらんと撫でれば猫が振り向く
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「おやすみ」が既読になっていないからきっと起きてるこっちも寝れない
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(幼子おさなごに「ないないして」と云うように) 寂しくないない してよ神様かあさま
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放っとくと腐っていくねこの季節私の熟した夢とかもそう
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神がもし 乳の分配 担うなら 授けし者の わけを知りたし
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明日を思う 白昼の夢 幻の 来ない明日は 夢幻なり
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この世をば 無情と唄い 傾ける 盃に浮かぶ 有明の月
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燃やしてる 無駄な命の使い方バカが優位な世界で足掻く
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少しだけ素直に気持ち出してみる会話の温度心地よくなり
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低気圧私を悩ます鈍色にびいろの痛みが明日の紫陽花となり
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唇が触れるまでは永遠を願っていたけどキャンセルさせて
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あの人と話す手前で目が覚める 脳よ わざわざ逆算してる?
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冷房はやめてさデカい大理石据えて時々抱きつかないか
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昔よく聞いていた曲だけじゃなく今好きな曲教えて今夜
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‪愛情の器はザルで悲しみの器はコップ 入れ替えたいね‬
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知ってるよツイ消しばかりしてること 君は自分を良く見せたがるね
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