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夕膳に笹舟にのる豆腐ちくわの穴を覗けばふるさとの海
19
たおやかな夕顔のこころ見抜けずに
頭
(
とう
)
の中将の薄情かなし/『源氏物語』の夕顔を詠む
7
許されぬ源氏の愛に堪えかねて人妻の身を悔やむ空蝉/『源氏物語』の空蝉を詠む
8
活字から離れられないどうしても本じゃなくてもなにか読んでる
7
ぐしょぐしょに潰された日々許すまじ 無条件の愛 会いたくて涙
7
残り香の染みた紅茶を含むたび 張り裂ける胸 お父さん なぜ
8
力抜け
皺皺
(
しわしわ
)
なきみ見たかった 泥で固めた虚勢崩して
5
愛そうと努力してたの知ってるよ そうかあなたも愛されたかった
7
通勤時ようやく気付くメッセージ 彼らの死に目は寝てるかもね
3
〝好きです〟と たった
一言
(
ひとこと
)
、それだけで あなたに架かる 橋は落ちたり
10
労働が というより労働を しなきゃ金ない 現実が嫌
5
柔らかく優しい君と出逢ったよ 摩擦がないからまだ火が付かない
10
ばかみてー でも好きなんだ ありえない もう次いこう この恋捨てて
9
きにいりだったTシャツ部屋着に降格す それでも大好きなままでいる
11
ともだちに子供が生まれるふたりめの おめでとうって言うか悩んで
3
あたたかくなりすぎかもな最近のアイフォン夏を謳歌していて
7
東京の夏は星も見えないがゼリーがおいしいのでまあいいや
7
お盆でも診察をする医師がいて昼の予約に空が耐えるか
12
旅に出るまだ見ぬ吾を探すためアバターに触れる指の向こうに
8
流星の天体ショーを独り占め高鳴る鼓動願はひとつ
8
星飛んで 公衆電話明滅し
他
(
ひ
)
人
(
と
)
の
生
(
しょう
)
死
(
じ
)
ぞ
一
(
ひと
)
欠
(
かけ
)
ぽっち
8
アザラシのちいさなひれで水しぶき鮮やかなままわたしにとどく
12
サバンナの果てでキリンに餌をやる 今日も誰にも届かない歌
7
一振りの白き踏み込み 夏の
貌
(
かお
)
俳句
4
冴えた朝ロボットのように起き上がりサラリと頬にステンレスキッス
6
夏休み 妻に連れられ飛行機に いつか夢見たどこかの国へ
12
冷水に茶葉を加えて 緑茶淹れると 低カフェインで テアニン良きらし>よく眠れるらしいです。明日試そうっと
10
あんなにも優しくされて責任は 貴方にもある間違っている?
9
ペルセウス うっかり忘れて 寝床入る だってO型 蚊にかまれるの
11
蚊帳
(
かや
)
の中秘密基地にいるようで 幼い弟ふたりで
戯
(
たわむ
)
れ
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