「あたしたちのイエスさまが変になっちゃったのよう」魚眼レンズ直視
9
空蝉うつそみの 色はたがへどおしなべて しみ渡りては夏を染めゆく
5
誰一人僕の青に触れさせない 残してきた仕事すらにも
3
基督をひとはもとめむさでもなほ――、無棘薔薇冠など編みて刑吏
6
故郷の海に思いを馳せながら、コンクリートに飛び込む、夏
6
社会人に夏休みは無いけれど、僅かな休みに青を込める
6
わたしヒトラー。わたしロベスピエール。もしもし。ユダヤ人を――
6
シオニズム 角砂糖水へと溶けて水薔薇国家の仔羊の頸
9
「正しい教育と歴史認識のもとにわれわれパリ市民は生まれた」
9
ぼく達の歴史にわたしはいないからヤグルマギクの花言葉って  ?
8
マッコリの賞味期限が過ぎちゃった 飲み慣れぬ酒は おつまみ悩まし
6
海割りてモーセの如く進む船 白波立てて異国へ向かう
14
アーモンドミルクとアイスコーヒーの比率に悩む吾は生きてる
6
民宿のブーゲンビリアたなびいて肌湿らせる潮風の町
15
上手じょうず老君ろうくんばかりの 現実げんじつに アニメのような いろどり
8
平和へいわいの天主堂てんしゅどうかねとおシオンZionやままでひびくか
9
ヒットラーも 嫉妬しっとえた パリのまち平和へいわまつり聖火せいかとも
3
虚飾きょしょく五輪ごりん鍍金メッキちるとも 選手せんしゅたちの かがやえず
7
盆となり 近所のお宅に 県外ナンバー 暦どおりの 通勤路
11
CoCo壱はハウスの子会社 昭和のママの香 安定の味
6
CoCo壱は加里界のグリニッジ 百家争鳴に標準を示す(まずは基本へ)
7
せわしない夏に座礁し物置で花火セットが干からびてゆく
8
盂蘭盆会 ヒンドゥの祭り倭の国へ ゴータマ・ブッダの付録で来たる
8
猫 という文字のかわいさ みみ からだ ゆれてる尻尾 ミャウのひと声
14
海に寄す 日の出に手紙を渡すから日の入りの色でお返事ください
9
名ばかりと見くびってたけど早朝に君を感じた ごめんね立秋
19
サンセットの瞬間でも「帰ろうよ」小さき君はすでに美しい
8
応えないままの優しさがあるならば問わない優しさを贈ろう
6
赤紫蘇の 香り漂う 庭先で トンボ眼で追う 秋の風かな
9
あの日から母はいつでも傍に居る 私の頭上右斜め上
18