シャクシャクと 植木ばさみの 音はして 緑の木々は 整髪される
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毎日の ニュースに慣れし 我なれば 死に行く人に 慣れる怖さよ
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靴下を裏返さないで脱ぐことも 洗う人への小さな愛かな
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思い切り 語り尽くすも 食い違い 打算の心 見える常かな
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言わなくていいことばかり言った気がしている 既読スルーのライン
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むしむしの 梅雨も終わるか 体温 下がるいろどりの 抹茶パフェ
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米びつの下の引き出し ねこあけて 入り込むなり おかおがのぞく
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ます」の字をAndoroidoアンドロイドで出すためにボード切り替え登録したりと
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「冷凍庫プリン有ります」伝言の手書きの味を「ます」の字に付け
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あっさりと ひとつ結びに したはずが 後れ毛ひとすじ 首にまとわる
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鳩たちが アスファルトで寝る あつくない? かき氷でも 奢ってやりたし
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風邪薬 効いたようなら アイツじゃない まぁ1日分飲んでおくけど
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でっかいどうは、さすがすずしい、くうきもうまい、北の大地ありがとう❣️
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思い切り 話してみたら 見えてきた 勇気の一歩 大切さ知る
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太陽を向いて咲く花 どうすれば人に優しくなれるでしょうか
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開け間近、曇り空の東京は、夏本番に、備える人々、日傘に、タオルに、手持ちファン
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ほとばしるここからきれば?どこからも?納豆たれのしぶきは踊る
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恩人の 貴女の転倒 伺いし 早い快復 我、祈るらん
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先輩の 綴り見て感ず 誇らしさ 先を危ぶみ 我祈るらん
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快復し 電話魔戻り 高らかに 伝える友に 苦笑い
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太ってる女性が僕は好きなんだお願いだから一緒に相撲
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この犬は女と云ふに片足を上げ電柱にマーキングする
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飼ひ犬の見てゐる方に目をやれば網戸の裏に蟬とまりをり
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カワセミが水面に飛び込み一瞬で水が飛び散る枝に戻るのも早い
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公園の海に面したベンチ 夕日が沈む頃に波の音が強まる
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平安の世にもいただろう受けとめる人のいない歌つぶやく男
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数えきれぬ言葉交わしても君はいない触れるものだけ大事にするよ
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引き止める腕また腕でうんざりだどこからともなく腕がたくさん
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もし君がこの世にいると知ってたらもっとまじめに生きてきたのに
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嘘をつくこともなかったまだ君を知らないままの世界線では
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