風薫る あなたとならばどこまでも歩いて行ける 地の果てまでも
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欲しいのは、変身ベルト、魔法の杖、ベータカプセル。あの子のこころ。
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カルディのネコバッグの上 ねこが乗る 毛だらけになる けどかわいいな
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本音だけちりばめたなら読んだとき辛くなるかも やや毒を抜く
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突然に明日行くよと息子から「ほら、もうすぐさ」そうか母の日
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君も僕もこの世に出でた日の初夜を繰り返してはこのねやうち
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久々にフルート吹けば思い出す仲間と演奏あのステージを
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死期悟り 闇に隠れた白猫の 往く先よどうか安らかであれ
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あやまちを認むれどなほ正さぬはすさまじからずやCopilotめ
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いつか来て私のところにいつか来てずうっと待ってる死んでも待ってる
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淋しいね風が心を抜けてゆく君がいたから熱くいられた
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高校をサボって一人喫茶店 誕生日なのを免罪符にして
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欲深さ 生きる動機に 成るとして 手放したいと 思うも欲か
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指環つけ「行ってきます」とひとりごつ 画面越しでもキミに触れたい
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カラオケに ダーツに飲み会 ボウリング 人はいれども すすまぬ日調
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「霧雨もこんなに降ってしまっては可愛げないよね」 「誰目線だよ」
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坂道が複雑に交差する街を歩いている内に道を見失った不安の切実さ
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無機質な廊下に漏れる産声に土砂降りの音 拍手のように
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「黄巻きまき、黄巻きまき黄ま…黄巻きまき」噛みくり返しバス待つふたり
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六十路夫婦「仕事勘が戻るまで時間かかった…」ぼやきの夕餉
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情も景も三十一文字に積み込んでとどいた先の奇跡をねがう
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表現の自由を謳ふ君なのに氣に食はぬものは禁ぜしめんとす
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未讀スルー既讀スルーとやかましい人など構つてゐる暇はない
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消防車 私の炎を 消し去って 燃え上がる恋を  さあ今、ほら、早く。
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あどけない顔のぬいぐるみを恨むほどに余裕のなくて新月
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古書店のすえた匂いに包まれて哲学書を読む一時の至福
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今は亡き 友の生まれた 日が迫り 感謝し独り 献杯をする
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凄いよね成る程そうねこぼれる言葉 本音を隠す旨み調味料
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砂の中に沈んでいく自分を救い出せるのは凛々しい矜持
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図書館の蔵書に幻惑されながらペルシアの詩集を探す休日の午後
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