それはまあ、小説の一冊よりも小学生の一日の方が意味があるもの
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牛乳と バニラと たまごと カラメルと 小鳥が鳴けば あなたと ウフ・オ・レ
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青空に これから実る みかんの木 おひさまだいだい 未来は実る 
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いくつでもあると気づかず彷徨って歩くあの頃の最寄り改札
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わからないあす陽はどこへ沈むのか朝日は私を照らしてくれるか
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調子さえ 良ければそうね、八首ほど 悪ければ、とも 言えますけどね
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届かないものに焦がれる気持ちには 慣れているから、平気、平気よ
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君のため 淹れるのでなく 僕のため 僕のためだけに 淹れた紅茶
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少しだけ 古い歌など廃棄して 少しだけ僕は 泣いていました
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「始めよう」 言った瞬間、走り出せ。 できなきゃ君は、土のままだ。
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僕の目を 切り裂いてったその日から 検索窓から「君」 が消えない
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「雪が降る」あすの電車が気がかりで 昔みたいに楽しみたいのに
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かわいいと言うあなたまでかわいいよ綻ぶ顔を見て微笑む僕
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知らぬ間に夜が流れていく僕ら何になれるんだろう 教えて
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眠剤に 負けるものかと 思っても 医学の力に 僕は沈む・・・
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久方一人いて 夜渡月尓月を見ている 背子念君思い 吾泣濡奴嘆かわしいです 夜渡月尓月は傾く
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恋愛はサッパリですとあの頃に言えたらきっと懐(ふところ)が違う
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帰宅してすぐにやるのは酒を呑む 今日のあれこれ忘れたいから
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室内の乾燥対策健気にもバスタオル干す一人の部屋
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未練だと 捨てれぬものの 置き場所は スマートフォンの メモ帳の中
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幸せの棒をあげるよ、僕はただ 殻を色付けしたかったんだ
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引き出しをがたりと開けて継ぎ接ぎの歌作ってはそっと仕舞った
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あるのに見えず、欲しいのに持てず、毎日。 ああ、あんぱんが欲しい。
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あなたとの間にあるの。見えなくて、欲しくて、でもいつもそこに。
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除雪車のタイヤに僕の何もかも踏まれてしまえば苦しくないのに
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覚悟して来なかったからこの話もうやめましょう終わりにしましょう
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僕だけのものになってとかしこまり迎えに行くよいただきの苺
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Utakataに詠んだ後から思うこと ああすればとかこうすればとか
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「寒いね」を共有できた それだけで 寒くなくなる魔法にかかる
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てきとうという概念しかもたぬ吾 肅々ときょうもてきとうをこなす
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