「僕が今朝、食べたの何か当ててみて?」「また魚でしょ」「ううんカモメさ」
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キャンバスの傷の一つをなぞっては可哀想にと泣く画家たちよ
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もしあの日見た偶像があなただと知っていたとて見捨てたでしょう
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走ってよ!追いつかれたら終わっちゃう!あたしはこんなに幸せなのに
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起きました 世界に参加して間もないのに立派にも感情がある
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見て、これが綺麗な水の生れ場所 いつでも好きに飲みにおいでね
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オレンジと白と黒とでできている これはきっとね世界も同じ
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「この曲さ、みょんみょんするから好きなの」と言った八重歯とカクテルの汗
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サラバンド 一人の夜のさやけしを濁せるものは 君の声だけ
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マネの絵はまたねと言った君の眼を思い出すから被る天鵞絨
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二つだけ歌詞を残してCメロへ いつもお前は仕方ないやつ
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木曜の 晩から僕の 週末は 始まっている あと一日だけ
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人知れず数になるのさただの人0と1としての現実/理想
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落下物断崖絶壁その一歩背中を押すのは道徳の暴力
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一方的?僕にはわからない普遍性がないし言わない方がいい?
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Time is overカウントダウンは目の前に俺が勝手に決めた
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タクシーにフィクションの長さで手を振るよ刹那、OFF嘲笑のダンス
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たばこ•酒さわやか無線ゴミ配りNO!動物実験今日も平和だ
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今だけの人魚のいない水族館赤オレンジ白丸
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心地いい紅茶の中に現れる数の羅列とUberおじさん
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血みたいと言われたんだと笑う君精一杯のいいじゃん
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バスの窓 曇りを拭う指先に走るささくれ見ないフリして
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紫の煙を揺らし安堵する 肩身が狭いと知ってはいるが
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言われてない「どいてください」聞きたくない 狭い道では早歩きする
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途上国の負の側面だけ切り取って負の感情を産み出す組織
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小松菜のお浸し噛みてシャキシャキと冬の葉ものの美味しいことよ
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スポットライト バスの座席にふる雪がわたしだけの体温で溶ける
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陽当たりの窓辺、引用の一行添えてしばらく冬の午後でした
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さっき見た夢の続きが見たいから 積極的な3度寝をする
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それはまあ、小説の一冊よりも小学生の一日の方が意味があるもの
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