人ひとり消えたところで気づかない世界で僕を誰かが呼んだ
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君のこと知らないけれど知っている 幸せでいてほしいと思う
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鳴き声がかわいらしいと書いてある辞典がかわいらしいと思う
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どうぞまた うまく殺してくださいね きっときれいな 花が咲きます
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父が居る白く浮き出た教室で十五の僕は未来予定す
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ビル風が不穏を静めなみかぜが立たないように祈ってもどる
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ぼんやりとラインスタンプやりとりを無意味につづけて疲れを癒す
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届かぬと 知っていながら 手を伸ばす 流した涙を 包むベール
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世界一 幸福でいて欲しいけど おんなじくらい…………、なんでもない
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忙がしい、と打ち込むまでの躊躇いに釣り合う過去の恋は痩せてる
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忘れ物、と渡す名前にある冬を歩いた夜に換えた履き物
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つぐないは時隔てなお重くなり秘めた哀恋口には出せず
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罪人は自覚無いまますぴすぴと熟睡してる 古文の授業
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手羽先を綺麗に食べる君の指丁寧に丁寧にしゃぶった
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ラインでは友だち一桁のぼくと三桁のきみとに雪は降る
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YouTubeようつべの転載されたコメ付きの動画ばかりをみて育ったさ
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窓ぎわの語りやわらかカランコエ花がなきまま春をまっている
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明け方に目覚めそのまま眠れずに咳も止まらぬけれど平熱
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キミのその硬いHのえんぴつじゃ消せないから筆圧をかえて
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寝不足です 寝不足なのに 眠れません 頼みは眠剤 マイスリーは友
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転職を したくないけど したいのです いつもここに 君がいるから
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好きなだけ 君のことが 好きなだけ それだけなのに 辛いのは何故?
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明日あすがくる 寝るのが怖い フィクションの誰かになりたいただ笑いたい
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いつまでも いつまでもずっと向かい合う 終わりなき地獄 個人開発
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嫌な夢嘘を全部曝け出し血が流れてカラーになった
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氷点下淀んだ池に白い雪ぽっぽぽっぽと重なってゆく
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咲きかけの芽のやわみは愛おしくいつからか優雅に香りゆく
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真っ暗な夜空にひとつ星を持つ者の後ろに道が有るでしょう
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管轄外とされてた事を任務だと詰め寄られおり欠員出れば
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わからない わからない闇が続いてる あるき続けてその先へゆく
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