それぞれの立場から見たものごとは事実だけれど真実じゃない
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大勢の友だち呼んで騒いでた母はあの時叱りもせずに
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文化祭初めて触れた手の感じあの人今はどうしてるだろ
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湖を前に露天に浸かる昼 こんな幸せばかり続けば
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窓の下、水面にうつる月を見た。「きみもとらわれて、不自由なのね」
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いけるだろ勝手に減薬寝られずに今からちゃんと飲みますとも
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一夏の海辺で燃えた思い出を産婦人科に捨てに行く秋
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寝ることも出来ず転がるこの身体恐ろしいのは眠りにつくこと
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テレビでは 成功談を 元にして 番組作る かっこよくして
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いつの日か すべてのことを 失いて この世を去れば 真の姿に
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見ただけで 金持ちだとか 不幸とか 分からないから 真の姿は
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男とか 女だからと 言ったって 人間だから 千差万別
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毎日が 喜び溢れ 愛感じ 心穏やか それで十分
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よく笑い よく聞くならば いつだって 子供は心 開いてくれる
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清廉で 潔白なるを 自負してる そんな老人 面倒くさい
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怒ること ルールを作り 強いること それを仕事と 思う先生
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体から 放電する 稲妻よ あの人をすぐ 見つけ知らせて
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先生の 悪口言えば 丸聞こえ 恐ろしきかな 老婆の魔力
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君言った「ブロックは攻撃」そう思う だからこの今君に捧げる
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埃立つ 動けばそれで 埃立つ じっと見つめる 表示のランプ
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辛いけど嫌いになれるスイッチが あったらすぐに押すんだけどな
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寛解の時を待つしかないらしいもう十年は来ておりません
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躁鬱の鬱始まりし時来る何も出来ないこの身が一つ
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お薬を追加しようか迷う時ほんとは知ってる薬じゃ何とも
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「やっちゃった?(汗)」ねこはとりあえず 毛づくろい めをそらすとか のびーをするとか
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そのむかし 懸賞で当てた 温泉旅行おんせんの タオルを母は今も大事に
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虚無重ね何もない夜重ねても安煙草だけ私の味方
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繁盛の昼間食堂その隅で相席するは振り合うも縁
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七時半せこせこ歌を詠みにけり他愛のない歌不穏な朝の
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涼は来ず夏去りぬまま寝苦しき煎餅布団腿の裏蒸す
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