色の字の男女の愛をかたどるとふ本質のになにいろ置かむ
1
水の星に生まれしさがを宿すゆゑ魚の泪の天空に見ゆ
0
みづからを聖母に仕立て眠り落つ無花果の乳房まろく懐きて
1
流星と友になるため旅に出る星降り坂のその向こうまで
4
山々の木々の紅葉 茜色 夕陽重なり燃え立ち やがて
2
歯ブラシが 一本増える 喜びに 我いそいそと 買い物に出る
0
フラれても 声聞きたいと ケータイに 伸ばす手はたき 気持ち抑える
0
小悪魔が 俺の耳たぶ 軽く噛み 微笑みながら キスのおねだり
0
ママの手を ギュッと握ると 楽になる 苦しい虫が みんな逃げてく
0
おほぬさも神籬ひもろぎも疾く焼け落ちてただ酔ひきたる神奈備のイドCannabinoid
1
教養でひとを殴っちゃいけません未知もときどき毒になるから
1
星くずが閨に散らばり泣き濡れる首なし騎士と踊った夜は
1
つつまれてあめの音いろ詠みてみむ温帯雨林のあはき街にて
2
たぶんこれは由緒正しきベクトルに向かはば星となれる歌屑
0
歌屑と戯るるときを与へられ花と紅葉とおちてゆくらむ
0
やしおりの稜威いつし言葉の行く先は酔生夢死のランダムウォーク
1
何故みんな「普通は普通は」言うんだよ!性役割がなんだ!はよ滅べ滅べ!
3
セックスはマウンティングだ!そうだそうだ!だからやりたくないんだよ!聞けよ!
2
にくしみやねたみやそねみひがみさえ晒すあなたの素顔に“いいね”
9
透明な中華スープに潜んでるマロニーちゃんのようにしたたか
2
頬紅をささず今夜は眠りたい白い夜露をジャメヴに変えて
1
あの人を応援してるこの人を応援できる僕になりたい
3
鮮やかな落ち葉落ち葉を踏みしめる秋を殺してその先へゆく
3
一理ある 共感までは いかないが 確かにあるね こんな瞬間
2
毎日の ほんの小さな 出来事が 僕に元気を くれる日もある
2
円陣を 組んで見つめた 足元に 僕も闘うと 蟻の集団
1
雨の日は密林書店の円蓋の硝子の窓より未来を見たし
2
雨の日の虹いろの豆のスウプよりまめまめしくなる伝言もらふ
1
亞米利加の混迷ぶりを北叟ほくそ笑む露西亞より愛を込めたる接吻
1
あなたとの夢は叶えるものでなく見るでもなくて無理だっただけ
3