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肩透かし春風吹いても春は来ずあなた想ってもあなたは来ない
6
水色の水がこの世に無いように人間らしい人間はいない
10
見上げれば雲を透かしてお日様が見えなくもなく小雪ちらちら
11
もしぼくが本であるなら無料のブックカバーを掛けるような
4
また駄目なかすりもしない捨て鉢とかすったかもとわからないもまた
9
晴れ間来て老夫婦住む屋根の雪下ろしするべく救世主来る
18
チビ猫「うー」 ちま猫ちゃんと じゃれてたら くびわにおつめが ひっかかったの(救助しました)
14
きっとうまくいくよと天使がささやいて 信じるものは救われるかな
13
さ迷える幼な子どこへ辿り着く 安住の地は君の腕の中
10
今日行ける道はどの道ラジオ聞く吹雪か除雪か事故か故障車
16
社会の歯車感 労働って私好みの生命活動
4
うつつでは 会えぬ
運命
(
さだめ
)
と 分かるのに 夢で会う度 蘇る春
7
大リーグ日本人だけでワンチームそんな夢追うお気楽な夫
15
潰せば
幽
(
かす
)
かにサリチル酸メチルが匂う そんな大人になりたい
4
建国の王なき国のアメリカにプラグマティストの国王即位
8
AIが深夜のテレビで読んでいる 今日のニュースも明日のニュースも
9
きみは言う 海を見るぼくとぼくを見る海が入れかわってた気がすると
7
先生はいま大事なこと言いましたよ…」って言われ目覚めたら無人駅
9
高速のレーンで回るカルフォルニアロール取りそこない続けてる
6
「悲しいなら足して下さい卵焼きの砂糖は」料理研究家が言う
6
どこまでが風でどこからきみなのかわからないまま手をつかんでた
6
頭皮ケアのため被った ニット帽 髪の毛も温もりも守られ
15
きみの言う「知らない星座」はまだ知らないままあの空に今日も瞬く
7
たましいの傾くほうに歩いたら聞いたこともないコンビニに着く
9
すこし酔いすこし眠そうに歌い出す本格的なきみの到来
6
背後から異国の言葉聞こえるがひとつも分からず信号を待つ
15
黎明の霜降る浜に酔狂なウエットスーツの波乗りの人
10
浪しぶき浴びても知らじ浜千鳥 散歩の犬と老人の影
15
かぎろひを背負いて眺む白浪の轟々たるや館山の浜
17
えっ「閣下」苔むす国の
長
(
おさ
)
が言う諂うにおい暴君トラへ
16
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