君と歩く 0時の街灯 4時の影 10時を見れば うさぎ餅つく
1
睡蓮に 花咲たちぬ 我が思い ひとときの夢 淡き思いかな
1
なんとなく椎名林檎を聞くだけの眠らぬ夜を過ごしませんか
6
せっかくの 終電がない夜なのに 十二時過ぎて溶けるわ 魔法
3
融け合いて深く感じる我々はやはり別個の人間なのだ
0
捨てれない… ミニマリズムを入れ込んで 服は捨てれた… 本が… 捨てれぬ…
4
限りない 終わりに向かって 限りなく 正しく踏み抜く 七色の影
0
充電が どこでもできる ケータイに 羨ましいのと 少しの嫉妬
0
頑張りな おてんとさまの 優しさに やめてよ涙 溢れてきちゃう
0
目的地 まもなくですと ナビ終了 未到着だよ おいてかないで
0
気にせぬと 決めたあなたのぬくもりを 画面はくれず 冷えるは心
1
生きるにも 何をするにも死ぬのにも 足りぬのはただ私の勇気
1
春風に 訪ねし心 晴れゆくは 我が心根に ありし思いかな
2
宵闇に 集いし邪は 祓われず 心にとどまりて 消えてはくれぬ
2
貴方との会話にすっかり日が暮れて渋くなったダージリン飲み
2
全米の涙で塩漬けになったポップコーンが床に落ちてる
2
前のめり 鏡見つめる その手には 初めておろす 赤い口紅
1
照れくさい 感謝してるのに 怒っちゃう 素直になれぬ 不器用心
0
別れた日 恋の臭いを 消すように 部屋の真ん中 置く臭い消し
1
聴こえるか?「愚図は死んでも仕方ない 死ねばかえって好都合だな」
2
嫁と母 妻と姑 四役をひとりでこなす年末年始
2
胸に頬 つけてため息ひとつつき 目を閉じ眠る 子猫いとおし
2
早く寝て!ひとりの時間待ちきれず こっそり開く 短歌のノート
6
関係者ですか?と聞かれ警察手帳のように見せる受験票
0
「たのしい」のラベルを少し剥がしたら「か」の字が見えてあわててなおす
6
君と観る映画はいつも中身より君の気配をうかがうものよ
3
我が犬の毛に付く植物小さき種この種あなたに命を託す
1
もう寝るのいつも起きててくれるのに背中さすって尻尾ひっぱる
2
聴こえるか?「愚図は黙って死んでくれ ムダなコストがかからないから」
2
はなまるが ほしいの大人も いっしょだよ 褒められたいの 大人もいっしょ
3