この恋の行方は天に任せます 好きでいいのか分からないから
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最近は後悔ばかりね 遠い日のあなたの影を追いかけている
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かんぺきな嘘をつくなら ほんとうのことをたくさんはなすといいよ
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ほんとうのことばかりいうきみのつく たったひとつの嘘がきらめく
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たとえればたとえるほどに嘘になる たったひとつのおまえはどれだ
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お布団の中にもぐって思うこと 冬がこのまま続いてほしい
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やめなさい、そこに世界はないのです。 あなたの中にしかないのです。
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不機嫌な自分がとてもイヤになる がイライラを研究したい
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クソダサい歌を詠んでも生きられる もうそれだけでいいんじゃないかな
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不意に現れ 心を乱す あのときの 悩み苦しみ いつかは溶けて
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まよなかの心理試験ははじまらず行列のなか月は南中
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*配役の 妙味伝はる 映像は   “日の名残り”での アンソニー・ホプキンス
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「ゴールデンウィークは実家に帰るんですか?」 誰もが実家を好きと思うな
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夜10時いきものがかりを聴きながらノートに何かを書いているのさ
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絶対にコンソメパンチが最強だ誰が何と言おうともそう
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くしゃくしゃと渇いた心つゆとなり宿す睫毛はぴんと上向く
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ふゆのふをふと口にする幾万の人の吐息でゆきがうまれる
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荷造り中 つっぱり棒が落ちてきた 手間が省けた 強がりです ええ
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困らせて あなたの愛を 確かめる こんなことする 自分が嫌い
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似合ってる あなたが触れた 髪飾り 家に帰って 何度もさわる
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眠ってる あなたの胸に 耳をあて 心音聴いて 私も眠る
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永遠にこない電車をふたりで待とう はだしのふたり十五のふたり
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アヴェ·マリア聖寵満ち満てるマリアあなたが落としたかみなりですか
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波よせて 遠ざかりて くりかえし 思い出すのは 春の陽のゆめ
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ごましおをふって食べたい ふるさとでかたまっている 法事の赤飯
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騒音か そうでないかを 議論する 子供の声に 賛否両論
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少しだけ 歩く速度を 変えたなら 見えてくるはず 別の光景
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横顔に そっと呟く 大好きと 口に出せずに 心の中で
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遠き山 光りふりつむ 青白の すんだ雪は 白き打掛
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視地平の南群はいむぶしをめじるしに風食む鳥は雲居より去る
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