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最近の 朝の気温は 寒すぎて 白い溜息 手が震える
2
額縁に閉じ込められたパノラマが見られるたびにまた息をする
5
絶対と 誓ったことも 忘れ去り 今となっては 記憶の端に
6
黄昏に 燃える街並み 溶ける紅 北風吹き込み 一層強く
7
血が止まる寸前の手を動かした時に節足動物となる
6
この国は君らの庭ではないのだぞ決して我らの庭でもないが
9
君と春話した記憶は制服の 虫食いと共に消えるのですか
5
忘れ去る子ども時代を呼び戻す固有名詞の威力凄まじ
8
最期逝く シーンは誰も 分からねど どうか安らかに 願ってやまぬ
9
ホットワインふうのハーブのお茶を飲む も少し冷えたら
本物
(
ホットワイン
)
を飲む
7
ヒーターのほこりの焦げてゆくときに燃えてしまえよこぞの悲しみ
7
散る葉あり黄いろも
紅
(
あか
)
も
緑
(
あお
)
もあり だからきらいさ、同窓会は
15
懸命に職場のために身と心砕いて稼ぎ息子は伏せり
19
分かったような 口聞かないでと 言うきみの 心の柵の 最前で待つ
8
出おくれた秋とりもどそうとしたけどいきばのないモクセイの香水
6
公園をキャッキャと走る幼子よ ゼンマイ仕掛けの人形かキミ(可愛い)
19
慎重さ過ぎると好機逃しがち冬には過ぎるくらいで無怪我
4
くるくるとダンスのように落ち葉舞う 次はわたくしと踊りましょうよ
10
一本の背筋正しき落葉松が ころも黄に替え威儀を正して(戸山キャンパス)
10
朱
(
あけ
)
と
翠
(
すい
)
こもごも囲む陽だまりに 寒さ知らずの学生寝そべり(大隈庭園)
11
話しかけにくそうにする同級生 そんなに私の顔は怖いか
6
歳末の雑踏の風受けながらひとりひとりの生活想う
9
タイムライン
♡
(
ハート
)
を押してパン頬張る 冬季限定購買菓子パン
5
冷え切った指先ふうふうふきながら友と歩いた下校道
4
でき得れば刺し子しながら突っ伏してこの世の生をまっとうしたい
7
厨房はにわかに笑う壁隔てひとりかき込む給食の春雨
7
役満で 一発逆転 大勝利 叶わぬ受験は コツコツ勉強
7
たましひが人の形をしてをらず、昼の真中をわれが歩けり
7
貫禄や風格出るは歳なりに されど品格あると限らず (誰とは言いませんが)
14
「三倍満‼︎」 鳥止まっている 清ら竹 渡す三つ点棒 「
千点棒
(
せんてん
)
返して」
4
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