亀ちゃんて 大型わんこみたいだね イタミン さしずめドーベルマンかな
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いいおとなになれないでいる いつまでも浜辺で夢を集めていたい
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あともどりしない賭けから降りられぬきみもわたしも投げられた賽
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いつからかせまい地球の夕空が機材繰りではひたすら遠い
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花びらを毟るみたいにはねひらひら 僕らを縛る引力は愛
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静寂の 部屋に聴こえる 雨音は ショパンの様に
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あなたには伝わらないとわかってる「愛してます」のパピコ半分
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プレアデス朧に光る冬結び春の気配が大気に満ちる
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私にも使える魔法がひとつだけ薄い瞼に「よい夢を」とキス
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「好きだよ」と、優しい嘘を 吐く君の、 狭い手の上 ワルツを踊る
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5分しか休憩するヒマないけれど ビールは支度し 相棒はみるぞ(お正月の再放送)
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長髪はやめたけれどもその熱はいまもときたま入り用になる
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僕がもう 君の心に居ないなら 早く出てけよ 僕のここから
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愛してる 見せておくれよ 君の脳 お願いだから 好きと思って
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同じ月 君も見てる?と 思えども あまりに遠くて 思い通じず
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カッターと 切った手首と 血のしずく 僕の代わりに 泣いてくれてる
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生きてゆく 悩み苦しみ考えて 全て捨てても寝ていたいのに
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こうすれば ああしていれば 今よりも ないものねだり もしかのはなし
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入学式 仕立てたスーツに 袖通す 糊が利いてて 気が引き締まる
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振り上げた手首の青さだけずっと忘れられないままでいる春
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街中で 春の兆しに会えたとき フードの紐はちょうちょの形
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勝手口 眩い朝日 煌めいて 上映開始 幕は上がった
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久々に 日本列島 晴れ模様 縦断間近の 桜前線
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大好きなじゃじゃまる去って長男に大泣きされた懐かし思い出 /子育て太郎さまの短歌にて
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縫包ぬいぐるいだきつ籠る雛のまま年経りてなほ世のおそろしき
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陽だまりが 洗濯物を 燃やす昼 溢れた珈琲 見つめる目
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願わくば 割るべく杯を 納めては 再会すべし この地この場で
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田園に啼きて撃たれし土鳩さへ巣立てぬ雛を喰殺しをり
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子供っぽい夫婦と言わば言ってくれ「火事にはなんない」と頬膨らす夫キミ>珍しく麺茹でてたから(笑)
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撮り鉄のカメラの先を目で追へば リニモにジブリのラッピングあり
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