親子ふたり しけたベンチに 腰掛けて 賀茂の川音かわとに のせて語らう
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居場所なきキミを迎えるシェルターが私のうちの深部にあるの
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大衆に隠れ見えないエンジェルがキミに微笑みうなずいている
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運動会撮影したあと上映会 保育園まで見返し終わらない
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衰耄すいもうの迷路のままに身を寄せて秋を探しに出かけましょうか
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にせものの神を殺したその夜にはじめてその手に触れた気がした
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医者が云う「目を安静に」眠れずに時計ばかりを見つめるばかり/9/22
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眠ろうと電気消したら怖くなり求めて起きる小さな灯り/9/22
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悲しみも立ち止まらずに巡りゆく英五の歌が特別沁みる/9/22
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気がつけば三十二首も一日で詠んで過ぎゆく歌に救われ/9/22
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月のもと あなたの顔に頬をよせ 肩越しに見た 東京タワー
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腰痛もニセ通風も吹つ飛んだ三段跳びの網膜剥離/9/22
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落ちている髪の毛だつて見えるから先生これは誤診ですよね?/9/22
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あの日過ぎ   ひすぎ  通った駅にとお    えき   今降りたいまお    見知らぬ街にみし    まち  心躍らすこころおど    
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ふと土の底から伸びてきた腕に ハンカチかぶせ「ナ・ム・ア・ミ・ダ・ブ・ツ」
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わたしよりわたしのことを愛すのはどうしてですか 愛はくるしい
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デスクの外 行楽日和が恨めしく もし休みでも家にいるけど
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ある人はスキップ ある人は踊ってる 私は歌う 春散歩
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無償の愛とはこうなのか 不機嫌でもバイバイをする甥っ子
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浮雲に公園の鯉思い出す 明日こそ雨の予報当たれ
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ギラギラと裸眼に夕陽 赤の雲 黒猫の尾の先何をみる
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見てごらんあれが月だよ 裸眼ゆえ螺旋階段の光にしか
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ひとりでは好きになれないわたしでも一緒にいればあなたごと春
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あれが愛だったとか何よりも私がわかっているから髪を抜く
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「おはようがんばろう」っていう9音が今の私を支えている
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海の夢うつつに見たら異世界のキミと傷分けフォーリンラブ
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おはようがんばろう!って載っているビックリマークに背中押される/同じの載せてしまったので、少し変えました
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肌寒く秋の薄空見上げおりきっと隠れている夏探す
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神はなく鬼もまた無し ただ人がもがく荒野の先を見んとす
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朝いく度 胸熱くせし 物語 終わりて暑き 夏も過ぎゆく
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