知らないと思うけどずっと見ているよ 昨夜は少し歯ぎしりしてたね
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寝る前の最悪な過去と嫌な未来汚せ汚せと汚しつくして
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好きから無関心になるまでに何が起きたのか教えてよ  ねえ
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私が寝たり起きたりする間 君が何をしてるか知りたい
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この腕も脚も心も唇もあなたに触れたので捨てがたい
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脱ぎ捨てたスーツが散らばり泣きわめき汚れた食器がキィと応える
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白河の清きを汚せクソくらえ田沼の言葉でお前を語れ
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誰も来ぬ頭蓋の中の脳みそをお前の言葉にするな穢れる
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新しい歌を聞けなくなった頃コーヒーばかり飲むようになった
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うろたえる私を置いて片腕のシャルル・ペローはただ前に行く
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ご破算にしましょう今朝の口げんか「ごめん」の代わりに今夜はシチュウ
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人のいない世界を造り出すことも人の造った言葉でできる
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マダラとかシジミと名の付く蝶々はそれでも秋の花に寄り添う
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瘡蓋の剥がれた痕の艶やかな新しい心悲しくはない
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モナ・リザの鼻頭が赤く染まるなら 僕は彼女を愛したのだが
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アクリルのキーホルダーが鉄琴の音して通学路にこぼれる晩
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木琴の音でローファー踏み鳴らす 誰かに逢いにいくのでしょうか
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指切りをした後でその指を切り落とすみたいなズルをしました
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突き止めてみてよあなたの口笛でゆれる炎のアルゴリズムを
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数億のガーランドライト 光らない一つを全ての終わりというか
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新鮮な秋の空際伸びをしてあなたに流す空き瓶を洗う
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古池や彼の日の声は岩に沁み森と静まる耳に木霊す
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湯を沸かす雑じり気のない透明に透かさずそっと色を一差し
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白は「色」染まらない白を愛して ただ真っ白であるだけの価値
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ニケツして漕ぐチャリ午後五時河川沿い橋の上から見ていた一人
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地方と都市境目は今薄れてくゴジラが行き先決めあぐねてる
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もう顔も忘れてしまったあの人の纏った香りで話しかける君
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唇をすぼめて生命いのちを吸い込んで舌をくすぐる光の粒子
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「死ねば無だ」「滅んだら無だ」まあそれはそうなんだけど明日も仕事だ
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雀たちに起こされ見つめた冬の空微睡む私に青見せつける
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