熱走の歴史をつなぐ号砲は晴れてひろしま男子駅伝
12
過ぐる日の冗談めかした辛辣を忘れていて欲しあの時の友
40
風邪のあと 薬も効かず むせ暮れる 咳込み かしこみ 神頼みする
18
抗癌は二週間の風車 三日を臥せば千鳥が歩く
25
父親の産後うつだとニュース観て分かった仕事辞めたあとあゝ
10
十日ぶりに襲ひし大雪と七日ぶりの出勤かさなる不運を嘆く
8
誘蛾灯 夕闇迫る路地裏に 飛んで火に入る 冬の酔漢 
14
はっきりと言わないで口ごもってるもう人生になったから古希
11
宝石の国でみじめに生きてんだ、笑顔を褒めるおまえはおかしい
4
とりあえず先のことは分からないけど君に会う為だけに生きてる
6
そのリップスティックのりにしちゃおうかなキャッチボールがままならないし
5
日本晴れ君に誇れる我であれ一位じゃないが最上級さ
9
イマジナリー彼女の熱にほだされて孵化した夢にいなないた馬
7
まあいいや 好きそうだから買ったんだ(5袋) 気に入ったならなによりでした(さぁ寝よー)
11
めづらしく「なかなか美味い」言ふ その菓子は 一袋たしか四十八円>誕プレ
14
あの月に近づきたくて自転車を飛ばす君遠ざかった僕
7
徒歩の私を10倍速の徒歩で煽ってくるヤツから、今逃げている
6
自我きえて味噌汁のにほひ探りつつけだものの這ふ、毛も耳もなく
7
皮と骨で組みたてられしこの身にも朝は黙して降り積む、しろく
6
眠れたり眠れなかったりする夜に いつかさよならする日が来たら /誰か祝ってくれるだらうか「永」
8
日一日あなたが知らない私になる これは孵化だとあなたは言うけど
6
レコードの喫茶で待って句に歌に昭和49年初恋
10
容量がみんな分かればいいのにね今日も霧中の世の中を生きて
9
正しさが はみ出している できたてを 歩きながら食う ダブルチーズバーガー
11
もう一度初恋古希の青春はあと五十年だからしつこい
6
スカスカの 俺の本棚 埋めるのは 君が置いて帰る 美味しんぼ
9
転職を繰り返しあゝ定年になり主夫になり今妻の部下
22
手で四角作る 忘れたくない表情かお 心のカメラのピントぼやぼや
12
想い出は何カラットのダイヤかな 私に眠る安らかな君
7
珪藻土マットの上に遺された扁平足の足跡がイヤ
25