変わらない日々が止まって見えるなら今この時さ走れダッシュで
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iPhoneの割れた画面の割れ方に現代アートこじつけ生きる
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信用に足らない記憶だけ頼り探しても探しても何処にも
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どこにでも行けていつでも帰国でき、菌も戦争も無いあの平和
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年度末なりそこないの初音ミクあふれて消えるバーチャルの海
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君にもし 好きですと伝えられたなら If had p,p. 寂しくないよ
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動き出すニオイセンサー 焼きたてのパンの香りをロボは分からぬ
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苛立つと唇の皮膚ちぎり食い鉄の味してさらに苛立つ
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肉まんの大きい方をくれた父 今なら分かる脂がきつい
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猫を呼ぶ還暦の母 僕が子の頃とおんなじことばのにおい
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知ることを眺めることを慰めとしていた人も霧が呑みこむ
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四歳の姪のままごと父居らずママが帰ってワンと鳴く僕
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かじけ猫お前は春で外に出て噛め噛め本もIKEAのサメも
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AIが文を無毒化するアプリ「○○だしね」のしねにアカ入れ
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おはようと小さくきざす蕗の薹 雪だるまにはさよならの朝
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三越のエレベーターは透明で下りの景色TikTokだ
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憐憫の視線を向ける其の先に あるのは誰か または鏡か
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政界や芸能界のニュースなど僕らのために少しもならん
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良き主婦を演じた今日の一日を両手を伸ばし明日に備える
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南風うけて卯月の風となる愛が溢れる彼方に春を
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迷信を信じるほどに信心は無いよ 証拠に黒猫がいる
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暗がりの 誰も知らない路地の奥 猫が一匹 丸まっていた
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アンパンを上手く等分できぬよに 愛情だって等分じゃない
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シャーペンの芯なら折れても替えが効く でも君だけは替えが効かない
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初恋のベンチと私が名付けたる椅子に老いたる夫婦が憩う
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死ぬことは 終わりにあらず ただ一つ 裁かれるだけ 己自身を
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愛なくば 何事もせず 人に害 加えるつもり ないようにして
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信念に 忠実であれ 善悪は 神に任せよ 裁きは後で
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深々と お辞儀している その陰で ちゃんと計画 進めてるから
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貶されて 軽蔑されて 我慢して 情け深くて 退屈凌ぎ
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