かけがえのないものなど僕はもっていないよ breakfast
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殺した恋心たちに殺されそうになる たまにある日曜日
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きみが好きだと気が付いた 懐かしいあの日の夢をみた春の朝
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春の芽にいろんな発見見えた日に 記憶を残す忘れぬ砂と
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昨年のアヲハタジャムの空き瓶になかなか枯れぬ花の根が透け
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なんつーかナイフはホントは銀色で青色ではないつーことなんじゃね?
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「あかとき」が二回出てきて数ページ戻って探す「赤と黄」の歌
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しらじらと蛍光灯に照らされていないと踏み外しそうな世界
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地位も名誉も権力もいらないので、わたしにただ愛をください
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バラエティー ばいばい言わず 終わるよね 笑い転げて 部屋ひとりだけ
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鳥の絵の手さげ袋を褒められて 僕の心は羽ばたきはじめる
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この ふみも 君には届くまじ   旅路にこぼるる硝子の花さへ私の叫びも書きとめた言葉も決して貴女には届くまい。人知れずこぼしてきた涙ですら貴女には見せなかったのだから
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空色の透くるソーダの泡眺め 数多の人魚姫を思ふ
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幼心おさなごころ統べたるも遠き世になりけり 空に咲く花も炎色反応
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メモ帳に走り書きした我が詩をパソに打つのも日々の楽しみ
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春の夜 白木蓮ハクモクレンに耳澄ます 音を立てて咲くのよぽこりと
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死なぬだけ ましだと言えば それまでで 夜中に起きて 鼻紙の山
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杉ばかり 植えた国家は 知らぬ顔 製造責任 果たさぬつもり
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鼻水よ その湧き出でる 意味を知り その対策を 薬以外に
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命とは 生きてる限り 燃え続け 死んだら終わり 復活を待て
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年をとり 生きてる以外 することも せねばならない こともなくなり
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爺さんよ よぼよぼ歩き 危ないよ 道の真ん中 ブレーキを踏む
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よぼよぼと 歩く姿は 人生の 末路と呼べり 朝日を受けて
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老いぼれて レームダックと 呼ばれても あの爺ほど ひどくはないさ
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生命を 育む心 あるならば 破壊慎め 野心を持たず
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種を蒔き 発芽している その姿 眺めていれば 心穏やか
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夜の日に歩く足音響いてる 寒さともに流れる鼓動
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寝息まで冷え切ってます美しいメリーゴウラン春を捕らえて
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目覚めたらどこに行こうか とりあえず海の色でも確かめようか
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猫じゃないあたしは命の終わりまできみの前から消えてあげない
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