豪雨でも褪せることない 君との記憶 絶対忘れない もう忘れさせて
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瞬きはしない覚悟でみるがいい僕らが支払う誰かのなにか
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君と居た いつまでも待つよ、願わくば 満たしてくれない右隣
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僕にだけ教えてあげる僕のこと 僕ですら分からないのに
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君という 肉布団の 下敷になって されるがままに 昇天したい
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ぐっすりと 眠れぬ夜を 過ごしたって 皆んなこの日を 生きているよな
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髪切るは敗れた恋の為でなく 苦さを纏った大人になるため
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目隠しし我が眼に針を刺したならどんな色こそぶちまけようか
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山頂のお前に注ぐ紫外線そのまま夏に連れていかれろ
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「行かないで」君の期待に応えれば 命の為に夏が消える
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夜行バスがきらきらこぼす憧れを集めて星にする仕事です
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和菓子詰め合わせパックの最中とかゼリーとかだけ食べてく輩
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来世でもわかるようにと合言葉考えた今日があれば充分
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西よりのヤバ雲を見て窓際の席を確保し雷雨楽しむ
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真夜中に激しくなった雨のこと君が知ってたことが嬉しい
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道端に 誰の手袋? 雨風に 日ごと晒され ぺちゃんこ哀れ
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何気ない 朝の光は 冷酷にも 今日という日の 始まりを告げる
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月面を歩くのに似た足取りで地上の雪を踏みしめている
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愛情が 跳ね返される 現実に 逃避するよな 逃げたくなるさ
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土を手に 触れてみる時 温もりが 感じられれば もうすぐ終わり
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可能性 閉じるは己 己のみ 勝手知ったる 己の仕業
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広大な 大海原を 前にして おはじき弾く 度量のなさよ
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弱きもの 砕け散ったる お茶碗を 後生に守る 次に行くべし
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一輪の 花をもらいて 舞い上がり 手を差し伸べて 利用されたし
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老いぼれた 犬はとぼとぼ 歩くのみ 死に場所求め 今日も空見る
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目に入れた 器具が浮かびて 見える時 死神笑う 人の逝く道
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また消えた 一つの泡が 弾ければ 七色の虹 溶けて過ぎ行く
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うたかたの 恋は幻 消えゆけど ちぎれちぎれに 茜雲かな
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お祝いと称して寿司を食いすぎ怒られた
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大好きなビールの瓶で武器作る老人の背の悲しい怒り
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