消えたいと願う夜にもきみがいて何も知らずに眠っているの?
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うわ!ねこが!ねこが!そこだめ!踏まないで! ごめんね一人で騒いじゃって
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御堂筋 貴方が口ずさむその歌を 聴くだけのぼくは一方通行
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気がつけば別れのうたを詠んでいる 桜のはなの柔さに甘えて
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定時前のスタバで、☕️ダブルespresso、スッキリして、帰宅開始🏃‍♂️
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帰宅電車、ほとんど座れる、女性が7割、皆さまお疲れ様
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ひっつかれクルクル言われ タヌ猫も かわいいけれど わが猫を想う(タヌは母の子)
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空の虚うろ 月に光りし 底の顔 潜ってキスして おやすみぐっない
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目が醒めて 身体が重く 動けずに 息をするので精一杯で
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首が痛い 背中も痛い 腕も痛い それでも信じる 加齢ではないと
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「あたりまえ」 社会・責任・労働・義務 全てに怯え布団に潜る
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震災で故郷なくした人に会い根のない花の肝っ玉知る
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外怖い 社会が怖い 人怖い 着信音が鳴るのも怖い
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祖父とのラインのグループメッセージ もうつくことのない既読1
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畦道を 同じ速さで 走り抜け ぶつかるように また出逢えたら
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あまやかな君の巻き毛を指先でもてあそびたい そんな今日です
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わらわらと集まる群衆気にもせず たたずむ獅子の王者の風格
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たくましいゴリラの背中に負けてない 肩車するパパたちの背も
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定期的クリーニングへお気楽に行きて「虫歯あるで」にしょんぼり
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福原に 都を作らん 赤旗は 潮風吹かれ 白い塩ふく
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咲き誇る 桜が覆う 遊歩道 誰ぞの喩えか 桜の隧道トンネル
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もう終わりみたいな絶望感とかも春の陽気がぬるっと誤魔化す
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今度行く!家わかったし行くからね。内心来ないで欲しいあなたは
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電話帳削除していたあの娘から通じないよと言われ白切る
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感動のドラマのヤマ場で風呂が沸き「あのメロディ」に涙引っ込む
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きみとぼく コメダ珈琲 春の風 おおきなパンとちいさなしあわせ
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ね歩くからすにだって春は来てその足取りは少し楽しげ
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タヌ猫は置きゴハンいつもあるもので 通りかかるたび 二、三粒カリカリ
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あれがいい また食べたいと母が言い 今日もミニミニおにぎりにぎる
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満開の桃の花指し成る不思議孫の疑問はなぜなぜ続く
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