シャーペンを持つ手に力が入りすぎ「好き」の2文字が芯と吹っ飛ぶ
21
「吾輩は猫である」など読んでみろちょっとは君も人に呆れるぜ
2
思い出はきれいなうちが華なのと言ってた祖母がボケて暴れる
3
糸紡ぎ綻び隠し継ぎ接ぎのパッチワークは私の心
2
このところどうにもギスギスする家族足並み揃うメガネ率100
3
父親のスーツを脱がす夢を見るバッタの足を捥いだ温度で
2
ウェディング ドレス白無垢 次は何?
0
八月の短い夜の静寂より這い出る闇は空か私か
3
人知らずアクアマリンの輝ける 海の似合いし人思い出し
1
平日の 束縛される 時は過ぎ 歌読みうたう 心の週末
5
積み上げた 思い出たちを 叩き壊して 誰もいない ところに行きたい
4
救われない 想いなんて ありふれている この爽やかな 青空のように
5
告白をすると私は卑怯者白い百合って鉄砲みたい
4
わがままなキミはいつかの ハッカ味 「もういらないの」 好きじゃないから
3
古い地図捨てて真白な草原へ怪我をするのはのぞむところと
11
霧の中しんとたたずむ美術館 描かれなかったきみの絵がある・
4
乗り合わせただけの僕らだメリーゴーランドのように季節はめぐる
0
薄荷だけ出るドロップの缶のように淋しさばかり生みだすこころ
13
交差点 西瓜が堕ちて 砕け散る 真白の表に 蝉はしぐるる
0
北朝鮮に未来なし明日もなし軍事より民優先すべし
0
近々にロシアそのもの消え失せる法で裁かれ暗殺される
0
中国に責任問うよコロナ禍の血を流さない世界大戦
0
青薔薇の揺るがぬ思い黒騎士に消えぬ友情消えぬ愛情
1
AIよ 理解できるか人間は 不合理だらけでこりごりなのだ
3
昼下り山積みの仕事やる気出ず 五七五捻る  現実逃避に
2
煌めきを放つ舞台の立ち姿 夢か現かコロナ禍の夢
1
まあしかし幸運だったこうやって家族を離れ生きられるのは
1
天気雨 笑いながら泣くその君の心に内に傘させたらなぁ
3
行き場のない「ただいま」も奪い去る 君が「おかえり」と言う 猫と一緒に
1
降る雨に 生きていますか今、君は それを知らない程に離れた
9