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土の中 空夢見ては なけずいる ヒトヨノユメに 空知らぬ雨
8
真夜中の コインランドリー 一輪の 花さえあれば。明日も仕事だ。
6
もう別に、全部どうでもよくなって。朝に蜘蛛つぶし、夜、爪を切る。
5
また僕は救われたのか君が書く三十一の言葉によって
10
せいしつも きょうぐうさえも ちがいなく おなじうたよむ (
a
s
) 心理療法
11
ゆたんぽは まえより平ら 発熱も すこしやわらか 時間も保って
15
人生も針仕事とは似たりけり一目一目が出来栄えとなる
10
さようなら笑顔で手をふる さようならほんとの気持ちは告げないままに
9
終電の過ぎし街の片すみを バンドワゴンは走りはじめる
7
新梅田地下街の店一人呑む何ともなしの日々も受け止め
11
炊きたてのご飯の湯気を浴びること それが一番お肌にいいよ
6
そろそろかもうそろそろかと思い込む彼女の告白待って一年
6
生け垣に積もる雪にも寒椿花びらがもうほころびたりて
6
青春のテトラポットが無い海辺打ち上げられたハングルの文字
21
年の瀬に仕事で埋まる彼氏とはデートもできず涙出てくる
6
初詣二人で行くか何となく家族も一緒に行くかと思い
3
長靴を買った買ったと喜ぶ子早くも雪を踏みたいらしい
9
ひざまずき神に祈りしクリスマス願いは皆の無事を想いて
7
ゼリー色空見上げては踏みしめる雪の具合はサクサクとして
5
初恋の彼は毛量と腹回りと左手の指輪以外変わらない
4
クリスマス街並みに立つモミの木の光の点滅色とりどりに
5
こうありたい 祈りの果てに 立つ姿 美しいかな 泥だらけかも
8
明日会える ススキ輝く帰り道 匂わせなど全くない いつも直球の君
9
愛し君 何度言葉を紡ぎても 淡雪となんら 違いはないから
5
「会いたい」と病を告げる君の声 耳朶に残して季ふたつ過ぐ
22
笑ってる時だけつくるクッキーの やさしい甘さがなんとも泣けるんだよな ねえ母さん
7
飲み干したブリックパックの紅茶が薄味すぎて終われない今日
8
冬の朝 窓の外には
衾雪
(
ふすまゆき
)
ほのかに香る 君のポマード
7
人間が
爆
(
は
)
ぜる音する生存の哀しみすらも放棄する様
6
掌で包むカップのココアには生きる哀しみカカオと混じり
8
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