盗まれた傘が戻ってくる日までこのコンビニで暮らしてゆこう
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勘違い君への想い勘違い言い聞かせるよひとりの夜に
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自販機の光の中で眠ってるコーヒー缶の闇200円・
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故意はない などと供述しているが そこにいるのがダメなの犯人 ゴキブリ
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摩周湖の碧く澄みたる水面には 人寄せ付けぬ神々しさあり
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団体旅行の喧騒さえも拭き祓う 湖面のかがやき摩周ブルー
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本当に私のことを愛してた? サイドチェストで遺影持つ君
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手のひらほどの魚を頭に住まわせて悩みを食べてもらおう
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満点を裏切ったのは「”太‘’陸棚」太いきみにボールペン刺す
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さみだれのコンサートまであと数節 高鳴る水がピチカート織る
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立つ風に 大波小波 ざわめいて 砂漠の真砂 我が足拐さら
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あの人の代わりに私が叫ばなきゃ 勝手に気持ちを代弁すんな
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どうしてもきみに会いたい 右巻きのポニテの毛先がそっと揺れてる
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悪魔らがこぞって僕を否定する 「お前は違う」 戻れ、戻れ と
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手に入れたポストカードがすぐにでも君に会いたがっているもので
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幻想に 命委ねて 三千里 痩せこけて今 老犬一人
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現実を 蔽いて飾る 妄想を 剥ぎ落すこと 骨折る作業
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恋慕う 女神の如き 彼女さえ 眼開けば ただの人間
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人生は 苦きもありて 甘ささえ 慣れて魅力も 褪せて萎れる
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失いし 初めての時 ようやくに 悟りて恵み 深き知恵あり
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光さえ 感じぬ闇に 目の深さ 有難さには 驚嘆しきり
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手術中 漆黒の闇 動転し 医師に語りし 静かなる声
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「死にたい」とツイートする矛 Amazonで徳用サイズのチョコを買う盾
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(夏ですね) そのひと言が言えなくて (きみは海には行けていますか)
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まだヒトの完全機械生産もできないくせに文明などと
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君のいない世界をこれからどうやって生きたらいいか、わかんない、とか
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少しなら甘い砂糖も一キロで 死ぬけど私はそれでいい
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君の手の甘い香りが鼻をつく 泣きたくなってしまう、ほどの
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たくさんの曲のなかでの出来事は 大体あいつのせいなの夜の
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片手間で愛してくれるだけでいい それで充分満たされるから
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