あなたと同じリンスを使った夜 今の私はきっと可視光
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まくり 走って帰る この背中を 濡らす汗?雨? もうすぐ梅雨入り?
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人だけに言語があるとは思わぬがあいにく人語しかわからない
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夕焼けの音を反射しヒグラシは死期を悟った夏の遺言
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「あえいおう」渡り廊下で演劇部出してる声は誰もに響く
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丁寧で見やすい板書の先生の授業は背筋を伸ばして受ける
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教室が嫌いじゃないと気づいたら風がそよいだ午後三時半
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悔しくて顔も見れずに傘の下 流れるな涙 こんなヤツのため
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‪言葉という箱の中に流し込む かたちを成して何かを失う‬
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切っ尖をつんと澄ましたミニバラの泡立てたホイップのあどけなさ
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洗面所ふたつ並んだ歯ブラシを投げ捨ててから四月としよう
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今日君を好きでも明日嫌いかも その日が来るまでたぶん好きです
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不定期にタップが効かず世界に置き去りの小窓からこぼすゆび
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まぶたうら暗き宇宙になだれ込むビー玉波紋となって 音像
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キャラメルのポップコーンを壁として 手さえ握れぬスクリーン5
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ダンゴムシにも個体差はあるらしくなかなか逃げないやつが一匹
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「もし明日、世界が終わったらどうする?」って笑う瞳と赤い月だけ
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電車待ちお腹ぐうぐうフラフラだ 私を救ったたけのこの里
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好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き 思考停止
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遠く光るあの星のさみしさ 地球という星の中の僕の さみしさ
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天井をなんの気無しに見上げれば 必ず一匹の侵入者
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手を繋ぎ 青信号へ駆けてゆく 日暮れの踏み切り後にしながら
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宿題は? おしめ替えつつ連絡帳  大田区在住 千手観音
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子安貝いずこにありや つばくらめ もうすぐ子らが旅立ちにけり
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君までは遙かに遠く及ばない だけど届いて乙女の祈り
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utakataをひらけば「君」や「あなた」なる詩の茂みで前が見えない
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配信のカウントダウン刻々と世界が君を知るまで5秒
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苦味あるチョコの心を持つあなた つつんでみてよ私はプラリネ
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夕暮れのバックミラーに映るのは今来た道と戻れない昨日
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皆だれも 燦然とした星であり誰かのための 奉仕者たらん
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