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いくときに ひもじいおもい させたので ぶつだんならべる。 くもつはへらぬ
19
バァバゆき イベントなんかは いみうすれ きのうとおなじ きょうすごしてる
18
あたたかさ求め握った手に触れるポケットのなかレシートのゴミ
9
不貞腐れ毒づきそしてまた一歩歩み始める波間の少女
8
現在
(
いま
)
以上寂しさでない災厄を私たち皆引き受けかねて
9
万全
(
ばんぜん
)
の
体調
(
たいちょう
)
なんて 一年の うちに
何回
(
なんかい
)
あっただろうか
8
寒々と窓に灯点る施設あり夜闇淋しいバス通り沿い
16
pierced・earrings
(
ピアッスド・イヤリングス
)
ただ飾る耳朶 潤む瞳を忘れたままで
4
インフルの予防接種受けてから数日経つがまだ肩痒い
6
目覚めから寝落ちするまで漂うはあなたの気配抱いて過ごす
6
想い人 電話越しでも 良いからと 片付け共にし あゝ愛し
5
キッチンの小さな明かりで啜る時カップヌードル本領を出す
34
山肌の白さは虚ろ遠いまま 足元ぐしゃり 明日そこに立つ
7
雪積もる鬼瓦さえひび割れて朽ちゆく寺に人影ぞなし
8
母の愛 知らないつもりで 居たけれど 愛がなければ 作れぬコロッケ
9
直列のいぬそれぞれにリード持つ空いた手繋げばビビッとくるかな
4
流れゆけ夜に凍える魂へラジオ奏でる『愛燦燦』よ
15
見定めぬ夫のこころのその
象
(
かたち
)
すでに後期高齢なるも
19
実験の 終わらぬ夜に くるくると るつぼの中で 私くるくる
9
走り去る配達員のバイク音 乾き切った寒空に響く
15
「野郎だけの ムサい会だよ(笑)」と言う君の 瞳の奥で ゆれるさざなみ
7
骨を折り顔を潰して肩落とす脛を齧って首が飛びそう
4
この夜も 一人じゃないと 知るために 花を育てる 線路沿いに住む
8
テッパンのお土産菓子に舌鼓
夫
(
つま
)
の笑顔で温もる寒夜 /博多通りもん
24
スマホって正直だわねガザガザの指は好みじゃないんですって
17
世界には知らないことがいっぱいでだから明日も生きてゆけるね
8
えぐれてる口内炎を舐めながら「にくづき」を月と書く訳を知る
12
触れた手が凍る海から掬い取る サルパの触手 心絡めて
4
シルバーのブーツの女性もその挙措と瞳に愁い煩い秘めて
9
子どもの本磨きて存外装幀が綺麗でやにわに嬉しくなりし
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