通販でひっそり頼んだワンピース 留守のあいだに夫が受け取り
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夕立に 降られて あなたと相合傘 雨が降るのも 悪くないかも
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ねこおやつ わが猫(こ)に似ているパッケージ 空(から)になっても捨てづらきなり
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朝凪に 季節の変化を 感じてる 「今日は釣れるか 釣れないかもな」
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昨日漬けたミョウガ 鮮やかなピンクいろ しばらく吾の酒のアテにせむ
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薄黄色モッコウバラがはらはらと 降り積もる降り積もれ幸せ /娘の誕生日に
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朝顔がごく丁寧に咲き誇り息をひそめてただ晴れを待つ
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平等な男とうたう同僚がドーナツを書き真ん中に穴
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水平線海かと思えば高い位置 宙に浮いてる白い山景
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売れ残る花でも嬉しそうな蝶花弁の役を担っているよ
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子どもとか小動物の悲鳴かと珈琲豆の挽かれる音が…
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墓場まで貰っていくね白い骨記憶も幽霊の恨み言も
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昨晩のあなたの残した蜜がつく中指に虫握りつぶした
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地下鉄の揺れと 眠気と 走行音 ウトウト寝落ち 夢うつつ宵
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今はただ 普段通りに 過ぎてゆく 祝いもせぬが 結婚記念日
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たこ焼きの 残りの一個を すすめられ 遠慮のかたまり スマホで翻訳
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リラ冷えの街を横切る雲の影 自転車(チャリ)の私を追い越してゆく
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生きている それだけで幸せ なのになぜ 意味を欲しがり 悶々とする
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ドーナツを分け合うときはいつだって穴をとってゆく人だったね、と
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ハエでさえ生きてんのにというときの《のに》をズームで見れば人型
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晴れの日雨の日曇りの日 いつでも君は そこにいた 旅立ちの日なれども 想い届かぬ
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秋の日は 空気がどうして 澄んでいる 人の心は 濁りゆくのに
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崖橋崖(がけはしがけ) 橋の上に 我佇(たたず)む 水面(みなも)は鏡 心を映す
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風の中ゆらゆら揺れる木の隣誇らしそうに電柱が立つ
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泣きながら早く迎えに来てと言う 迎えに行けば帰らぬあなた
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適当で勝手な人の評価など取るに足らぬと強がる心
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やることをやってだめなら元々、と 割り切ることで進む毎日
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自分へのケジメ一つで変わる空 苦き過ち飲み干して行く
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ミツバチがホバリングする向こう側生い茂る青迫りくる夏
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街角で 忍び続ける 銀杏(イチョウ)の木 雨風暑さ ひとりぼっちも
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