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通販でひっそり頼んだワンピース 留守のあいだに夫が受け取り
30
夕立に 降られて あなたと相合傘 雨が降るのも 悪くないかも
14
ねこおやつ わが
猫
(
こ
)
に似ているパッケージ
空
(
から
)
になっても捨てづらきなり
18
朝凪に 季節の変化を 感じてる 「今日は釣れるか 釣れないかもな」
8
昨日漬けたミョウガ 鮮やかなピンクいろ しばらく吾の酒のアテにせむ
16
薄黄色モッコウバラがはらはらと 降り積もる降り積もれ幸せ
/
娘の誕生日に
23
朝顔がごく丁寧に咲き誇り息をひそめてただ晴れを待つ
14
平等な男とうたう同僚がドーナツを書き真ん中に穴
3
水平線海かと思えば高い位置 宙に浮いてる白い山景
7
売れ残る花でも嬉しそうな蝶花弁の役を担っているよ
7
子どもとか小動物の悲鳴かと珈琲豆の挽かれる音が…
3
墓場まで貰っていくね白い骨記憶も幽霊の恨み言も
3
昨晩のあなたの残した蜜がつく中指に虫握りつぶした
4
地下鉄の揺れと 眠気と 走行音 ウトウト寝落ち 夢うつつ宵
20
今はただ 普段通りに 過ぎてゆく 祝いもせぬが 結婚記念日
29
たこ焼きの 残りの一個を すすめられ 遠慮のかたまり スマホで翻訳
11
リラ冷えの街を横切る雲の影
自転車
(
チャリ
)
の私を追い越してゆく
11
生きている それだけで幸せ なのになぜ 意味を欲しがり 悶々とする
6
ドーナツを分け合うときはいつだって穴をとってゆく人だったね、と
12
ハエでさえ生きてんのにというときの《のに》をズームで見れば人型
5
晴れの日雨の日曇りの日 いつでも君は そこにいた 旅立ちの日なれども 想い届かぬ
8
秋の日は 空気がどうして 澄んでいる 人の心は 濁りゆくのに
5
崖橋崖
(
がけはしがけ
)
橋の上に 我
佇
(
たたず
)
む
水面
(
みなも
)
は鏡 心を映す
8
風の中ゆらゆら揺れる木の隣誇らしそうに電柱が立つ
11
泣きながら早く迎えに来てと言う 迎えに行けば帰らぬあなた
12
適当で勝手な人の評価など取るに足らぬと強がる心
5
やることをやってだめなら元々、と 割り切ることで進む毎日
7
自分へのケジメ一つで変わる空 苦き過ち飲み干して行く
6
ミツバチがホバリングする向こう側生い茂る青迫りくる夏
11
街角で 忍び続ける
銀杏
(
イチョウ
)
の木 雨風暑さ ひとりぼっちも
9
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