晴れの傘 幼い記憶 あとは、キミ 失くして初めて気が付いたもの
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希望の朝 満ちる太陽 落ちる月 切望の夜 陽は昇るだろうか
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カリンバを爪弾く指が何処からか瑠璃色の地球を奏で始める
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身籠って歌ってたよね親よりも早く逝くなど瑠璃色の地球
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何度でも地球まるごと抱きしめるあなたを誰が抱いてくれるの
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二胡の音は 溥儀の波乱の生涯を 馳せて届ける 『ラストエンペラー』
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本日未明 場所・人物未明 period 予定は未定
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夜は熱し。ずんずん頭痛。キメろ悪夢。ずるずる鼻水。寝るのは二度目。
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来週は寒い日くると告げられて 暦は闘う温暖化
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ねんねまえオヤツ忘れて グッスリねこ お風呂上がったら きっと待ってる
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咲弥様 お褒めの言葉うれしいです あったかユーモア 心がけてます
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真夜中に雨は優しく歌うのね 眠れぬ夜の子守歌かな
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初恋を当然の顔して話すあなたに隠る小さきひかり
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押入れの埃見て見ぬふりをした 「ちゃんとしなさい」が口癖だった 母の切なさ
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ナナカマド雪に映えるの紅い実が懐かしいけど、それだけなのよ
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全身をゆだねる猫のやわらかき 甘える喉に ほどけゆく心
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雨傘を たたむ音さえ 大人びて 時の流れを 許してほしい
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生きていく一人きりのままだとしても世界に見捨てられたとしても
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おばあちゃん階段降りる時ママが後ろにいたら怖がるのなぜ
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絶叫が耳から消えない押し入れに隠れて一人生き残ったが
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二千首を 超えた歌詠み 圧巻の 猫愛詰まる 温かな歌
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4πr2が猫の表面積(ただしこたつの内部に限り)
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放課後が 特別な時間とき だってこと 制服着てたら まだ分かんない
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底の見ゆ 乾いた池に 繋がれし 白鳥ボートの 瞳寂しく
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爪とぎの板に残った抜け殻を服につけ往く都会児の夏
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花粉症 言い訳してから 涙ふき ふんわりしてきた 空を見上げる
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「高齢者踏み間違い事故」そんな事間違えないわと言う八十路母
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パチパチと医療費片手で打ち込んで健康すぎるを残念とする
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呼び鈴を押したら「今はお休み」と水森亜土が言うんだ。待つよ
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悪意無きあっけらかんに なんでや?とモヤモヤしちゃう心の狭さ
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