階段の縁のゴムだけ踏み上る 息をひそめる癖が抜けない
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遙かなる深夜ラジオが告げるのは故郷の海の波の高まり
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思想も未来もないことにされてる僕らが上げるシュプレヒコール
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東西の町が争いぬ水論に 川幅狭く武士の高楊枝
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山二ツ 囲まれて引く 田草取り 手拭い下げて 捌きいるかな
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くるりんぱ 予定調和で笑わせて 「聞いてないよ」を聞いていたいよ
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誰しもが愛を伝える生き方を 推奨しますギブアンドギブ
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俯いている青年の睫毛見て息を飲む朝、許されたい朝
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予感から目を背けては笑い合いふたりはずっと友達でした
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ゆびさきがつむいだことばを束ねて異も同もない花になりたい
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紺青 猛々しく踊り狂おしく笑む旋律鮫の如く 恋?
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どこにでも いるおんなのこが どこにでも いられる そんざいだったのだ
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家族とか恋人とかになりたいと言わない人とだけ付き合いたい
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みづからの死を枉げてもつたふるべきことなくば去れ 刈られても刈られても藪の花
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新しきはなべて旧りゆくもの敢て町に出で行くひとへ 口語とその後
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君の字で君の名前が書いてあるプリントの端 指でなぞった
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眠んなきゃ明日は4時起きマジ焦る 深夜の白湯が落ち着けと言う
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起き上がれぬ私の夢 陽を透かし白い天井へ飛んでゆけ
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帰り道 僅かばかりの恥じらいで折られてしまう葱の気持ちは
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帰省するきみの両手にいつのまに人魚のうろこみたいなネイル
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ご褒美だ 酸いも苦きも乗り越えて 頑張ってるねと甘味を食す
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明けぬ夜に止まない雨に先見えず つぶやいてみる「これが人生」
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就活婚活妊活保活朝活菌活涙活終活 活ゲシュタルト崩壊
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自分のこと知るより前にあなたへと歩き出す足埋まらぬかわ
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政治家のポスターいっぱい家の壁 分別なければ節操もない
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目も耳もふさいでおいて と言うならば 君の両手でふさいでくれよ
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題材として便利なのはわかるけど恋が歌われすぎでうるさい
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一口ちょうだいなんて簡単に言ってくる マジでムカつく が、付き合いたい
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休憩中 ポカリスエット 飲む君の 落ちる汗と 私の心
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朝露に君の笑顔が煌めいて乱反射するカレイドスコープ
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