喧しい 煩い大人 集まって 子供を注意 するのが仕事
3
喋ったり 動いたりして 注意され 俺が子供じゃ とっくに切れる
4
ベニヤ板一枚剥がれたベランダに 白薔薇の脈 しんと積もる
11
湯に浸かり 体が溶けない ことだって 奇跡なんだと ふと思う夜
9
大人らが 高圧的に 指導する 虐待という 連鎖反応
4
金欲しさ 労働のため 今日も又 小さい子らが 虐げられる
4
雨粒が かすかに頬を 濡らす時 やっと春だね 久し振りだね
7
美しき花は散るから愛される 「人も同じね」涙こらえて
9
灰にしていいよもうこれ以上神へ手紙を書いていられないから
7
変わらない悲しみだけをたずさえて二重のまちをわたる西風
13
深夜便 昭和のアニソン特集で しばし眠りを妨げられて
11
象徴なら中々どかない鳩らしく いたる所に居座れ平和
9
お日様の如きガーベラあがなえば思い出すなり励ましの歌 /『花は咲く』
27
地震明け いつも通りに 出迎えた 一晩越しの 恐怖はいかに
16
少しだけ罪悪感を薄めても お代わりしてもた麦飯カレー
13
瀝青が水吸う道に立ちのぼる 冬の終わりの雨の匂いよ
14
値引き品・春の3色あんぱんを 買って少しのやる気を出したい
23
柔らかく懐かしような気にさせる 何の匂いだ雨の匂いだ
16
折り紙のチューリップが咲く病室におさない孫のてのひらの蝶
11
愚痴悪口言わぬ素敵な自分になる理想はいつもストレスに負けて
22
ベランダに鳩がたまごを産んじゃってクラッシックをかけてみたりする
5
私宛じゃない手紙を読んだ日に知った痛みを抱えて生きる
11
なつかしのセーブデータを引き出して遊んでみても夜ぞ悲しき
8
たくわんの 咀嚼そしゃく音色ねいろに 平和聴く
6
絵の中で 六歳の子の 成人を寿ことほぐ家族 被災地の今/生きていれば今年二十歳を迎える子供たち
28
空裂けて 藍の滲むる 帰り道 独り残りて 愛も軋めり
15
叢雲に 星影覗く 天つ空 何処にいても 星は変わらず
16
パンジーはあち向きこち向き顔向けて噂している春の訪れ
22
変化には 勇気と意志が 必要と 思い知る度 成長す
22
改めて 一日という 今日の日を 過ごせること 大事に思う
14