引っ越すの はるか遠くの 知らない町へ  彼女の唐突 思い出したわ
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さめざめと泣く紫陽花の美しさ愛の条件は涙と言える
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自己管理せよと他人が言うことの端的に矛盾ではあるのだが
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いつか消え逝く灰は空気に混じる夕闇に ラッキーストライク
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我が肩を枕に眠る知らぬひと薄手のシャツに刺さる短髪
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二十二時十八分発千葉行に巣食う座席を狙いしハンター
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何人も逃れられない本がある 「資本論」とはそういう本だ
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不採用だった会社の案内は鍋敷きになる刑に処される
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経済を再生させる大臣が 追い詰められてもはやぎわ
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じゃりじゃりとココアのダマを押しつぶす カップの傷はとけきれぬ愛
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まだ旅の途中なのだと言っていた 涙拭って星を見上げる
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コンビニの陳列棚はカボチャ色 土産に買うか隠れて食うか 
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様子見でそろりそろりと150 日本丸はゆっくり沈み
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手のかかる子供のようだ この会社お膳立てしておだて盛り上げ
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共有物とかく忘れてしまいがち 私の便利誰かの不便
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夜が明ける 追われるようにオリオンは乾いた空を足早に駆け
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手拭いを四分割しハチマキに しばる練習晴れるといいね
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100m走る前と同じくらい前傾姿勢で急ぐ自転車
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オアシスは孤独なのかもしれないね 乾いた海が砂漠だとして
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サバンナで二足歩行を開始した猿が目指した未来がこれか
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お隣はインドの人でナマステとあいさつしながら生ゴミ捨てる
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ナイロビのホテルで食ったカバ焼きとゾウ煮の味が忘れられない
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酒旨い!花婿だけが花嫁の過去を知らない披露宴では
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最高よ!セレブ生活自慢してた同窓生の旦那の破産
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ねえ似合う気に入ったから買ったけどあなたの時のための喪服よ
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担任がイケメンなので化粧にも気合が入る授業参観
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参観に来てもいいけど先生にチップあげるのやめてよねパパ
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なんか似て 地域おこしと 文化祭  厳しい条件 そこからはじまり
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だからほら、二本の足で歩くのが障害と呼ばれないのはなぜ?
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若葉から落ち葉になりぬその日まで 風に吹かれて踊ってみたり
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