働いて食べてあなたを抱きしめてそれが普通と思ってみたい
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逢う都度にどうして俺に構うのと尋ねど答えず視線も逸らす
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1時2時3時に襲い来る眠気4時5時6時には何処へと
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幸せは階段登る目の上にミニスカートの裾があるとき
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背を向けた 君のすがたに 雨の中 この冷たさは 夢と思えず  
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九割の人が見ているそれじゃなく、違うお化けを描いてください
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涙さえ 流せばどうにかなりそうで 泣ける映画か 海外ドラマか
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コンビニでグミを買ってるその隙に雨はやんだし誰かが死んだ
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タイムライン流れる言葉が鎖のように 繋がり連なりつながれている
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ほっとする「あったか〜い」の缶たちはきっと魂くらいの温度
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普段から温存してたやる気みな衣替えして使ってしまう
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編み物をほどくみたいに仲直りできたらいいと妹はいう
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男だろ!グズグズするな己鼓舞 胸のエンジン火をつけ走れ
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若さとは振り向かぬこと では愛は躊躇ためらわぬことギャバン答える
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子のクイズ下ブー係 いつの間に習得したか連携プレイ
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お岩さん冥土喫茶でバイトして出すドリンクはいつも伊右衛門
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「お岩さん、丑三つ時ださあ出よう」「いいえ、わたしが出るのは四つや」
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棒の先 止まったトンボ 近寄りて 写真をパチリ 死角を探り
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追い出され 惨めなままで 終わるより 受け入れられて ぬくぬくしたい
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夏が好き 秋来たりなば 冬近し あの子は逆に 冬が好きだと
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秋深し ゴーヤも棚に ぶら下がり 小さいままで 朽ちてゆく様
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おしゃべりは 小説書けばと 言われても 君もおしゃべり 漫才志望
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うたたねが どこかに消えた その日から 短歌もかなり 先細りかな
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パソコンの 前に座れば 人格も 季節も消えて バーチャル世界
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検診の 帰りは少し 寄り道し 秋を楽しむ ドライブライン
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検診で 甲府へ行った その帰り 太宰治の 湯村温泉
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秋深し 我が菜園に 腰下ろし 耳を澄ませば コオロギの声
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行く秋が置き土産にと染め上げた紅葉に白く霜の包装
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健康の 維持にとサプリ摂り続け 寝床でくぐる 紫煙は止まず
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わかってる わかってるから あと一杯  止まらない杯 君がいるから
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