初めから最後の恋と決めていた 失うことも分かっていても
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変わらない君の横顔じんわりと色づき始めた二十歳はたちの夏は
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貴方からたった一言「綺麗だね」言って欲しくて今日も化粧ばける
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貴方のに映る私は嘘っぱち 鏡が照らす素顔すっぴんの眉
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じめったい夏が爽やかだなんてさ捻くれ者が言い出したんだ
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シーソーをギッタンバッコンと言う俺を キミはバカにしうんていをする
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変人と会うと必ず言ってくる キミと付き合ういつの間にやら
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誰にでも日記を見せて恥を知れ!言葉を背負いブログ開設
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おいおいにおいおいこれもおいおいか あれもおいおいそれもおいおい
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店を出る一人で座るサイゼリヤ傘さす人の少なきを見て
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嘆いても嘆かなくても雨が降る
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人一倍 頑張っているあなただと 皆知ってるよ あなた以外ね
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まっくろな海にひとすじ月がさす 向こう側にいつたどり着けるの
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君となら40分の電話も一瞬に感じる 時間が足りない!
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鍋底のはんぺんよりもクタクタに疲れきった夜シンクで待つ皿
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いま君は誰に抱かれ彷徨うか 今日も何処かに傘を忘れた 
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ストーリー壮大なれば完結が全く見えぬ漫画の多さよ
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この湿度なければここまで漂わぬ ひそやかに咲く白いくちなし
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本当は 座りたくないけど やむを得ず おじさんの熱で 温められた席 
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雨の日の午睡の夢に出でし人やけに遠くで手を振りている
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世界には優しい人もいるかもと、思いたいから優しくなれる。
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▼なべのふた ▼さいばしのつえ そうびして クエスト★★★★★ ▽「からあげづくり」
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この砂漠みたいな世界でオアシスの存在証明に僕がなろう
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「スヌーズ」を押したつもりで「停止」押し のちの悪夢へ誘うまどろみ
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洗い物 月曜の俺が 片付ける できなかったよ 日曜の俺 
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梅雨の夜の早蝉の声一瞬の 空耳なのか勇み足なのか
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流れ行く残りの時の彩りは 美しいものだけ憶えていよう
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君が撮る都忘れや紫陽花はなぜこんなにも鮮やかに咲く
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雨上がり秩父連山青々と照らす夕雲夏がはじまる
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焚き火飛び越して握る手や熱し 月影はさやか 潮騒を枕に
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